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愛するとは、

皆さんこんにちは。あいです。

「読書の秋」ということで、今日は読書をしながらゆっくり家で過ごしていました。

今日の天気は台風の影響もあり大雨でしたが、雨の音を聞きながら静かに読書をして過ごすのはなかなか良いものです。


今回はその本の中でとても感動した節があったので、それを共有したいと思います。

ちょっと難しいと思うし、なんだか恥ずかしいし、普段こんなことは考えないかと思いますが、

皆さん「愛する」ってどういうことだと思いますか?

友達にせよ、家族にせよ、恋人にせよ、人に愛を向けるって、いったいどういうことなんでしょう。


哲学者のニーチェは、『漂泊者とその影』の中でこう説いています。

愛するとは、自分とはまったく正反対に生きている者を、その状態のままに喜ぶことだ。自分とは逆の感性をもっている人をも、その感性のままに喜ぶことだ。愛を使って二人の違いを埋めたり、どちらかを引っ込めさせるのではなく、両者の違いのままに喜ぶのが愛することなのだ。


すごく綺麗な言葉でまとめられていると思いませんか?

人によって考え方とか感じ方っていうのは違いますし、

場合によっては家族ですら意見が食い違うときだってあります。

そりゃそうですよね。

家族だろうと恋人だろうと、元にかえれば一つの心や脳を持った人間ですから。


この言葉の中で一番重要だと思うのは、

2文目の「愛を使って二人の違いを埋めたり、どちらかを引っ込めさせるのではなく」というところだと思うんです。

人って大体、穴があったら他の物を使って埋めようとしませんか?

修理するって言うんですかね。

二者の違う人間には、大小なりとも違いや穴があって、

それを無理に埋めようとするときっとうまくいかないんですよね。

ニーチェは個人の尊重を説いていますね。

「愛しているからここはこうしなければだめだ」

そうではなく、

「あなたはこうやって考えるんだね、私はこう考えてるんだ」

こういう風に意見を伝えあい、それを素直に受け取ること。

理解できなくてもいいと思います。

だって自分は違うことを感じているんだから、理解できないなんて当たり前です。

けれどもその意見を否定せずに、ただそれを素直に聞いてみる。そしてそれを素直に受け取る。

それだけでいいんですよね、きっと。

まあ、それって案外難しいことかもしれませんが。


ニーチェの考え方は、深くて考えさせられるものばかりです。

日常に少しでも取り入れられたらと思います。


では、今日はこの辺で。


peace.


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