大学の読書課題、noteに投稿すれば一石二鳥じゃね?『学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)』
大学の授業で毎週本を読んで、その感想を書くというのをやっているんですが、せっかく書いてるのに先生1人にしか見られない。だったらnoteに投稿しちゃえば課題やるついでにnoteの投稿もできて一石二鳥じゃん!と思ったのでこれからやっていきます。全世界に発信するわけなので多少は編集してますが、ほぼコピペです。よかったら見ていってください。
学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
前回読んだ齋藤孝さんのおすすめの本ということで、とても興味がわいたので読みました。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉はとても有名ですが、実際この本を通読している人は少ないようです。この言葉だけが独り歩きしているので、なんというか難しそうな本だというイメージがありますが、とんでもない。今風に言えばビジネス書のようなものです。それも、とても論理的でうさんくささを一切感じない、ビジネス書です。読んでいて感じることは、福澤諭吉はざっくりしているというか、すごくはっきりと物を言うけれども、そこに嫌味を一切感じない気持ちの良い人だなということです。正直、現代では差別的と思われるような言い回しがまあまあ出てきます。「学問をしない人は無用の長物で、経済の邪魔にしかならない」みたいなことが書いてあります(ここでの学問というのは、実学を指していて、現代の数学や国語といったもの以外に、生活するうえで必要な知識なども含まれます。要は、何事に対しても学ぼうとする意識を持てということです)。でも、そういった言い方というのは、ただ貶すために使われているのではなくて、やはり当時の日本のためを思って言っているということが伝わってくるのです。この本は、明治維新真っただ中の当時の庶民のために書かれた本です。ですが、福澤諭吉の未来を見据える力、本質を見極める力というのはすさまじく、150年経った今読んでも、色あせない本です。読むと、勉強を頑張ろう、というか、人生を頑張ろうと思えます。それも、頑張らなきゃいけない、とかじゃなくて、背中を押してもらえるような本です。2024年には渋沢栄一に変わりますが、今一度、一万円札になった意味というのを考えられると思います。