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【2月前半の旬の思考】 みっともない自分と向き合う
前回のnoteでは自由連想的に今の自分の頭の中にあるものを書いてみたのだけど、それが意外と散らかりすぎず、うまくまとまったので今回もそうしてみる。
私が最近考えていることと、その中から幸せに生きることに役立ちそうな、普遍的エッセンスみたいなものの抽出を試みる。
◾️モーニングジャーナルのこと
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みなさんモーニングジャーナルってご存知だろうか?
もともとはジュリア・キャメロンという人が書いた「ずっとやりたかったことを、やりなさい」という爆売れ本の中で提案されているワークだ。
このワーク、具体的に何をするかというと、「毎朝3ページ、心に浮かんでくるものをそのまま書きとめる」。それだけ。
スマホとかPCでなく手書きで。紙のノートに。そしてそれをルーティン化しなさいというわけだ。
モーニングジャーナルの内容は何でもいい。とにかくその時頭の中にあることをひたすら書いていく。「何も書くことがない」と思ったらそう書く。ジュリア・キャメロンはこの行為を「脳の排水」と呼んでおり、朝起きてまずはとっ散らかっている「脳の中を掃除すること」が目的だと説いている。朝起きてトイレに行くようなものかもしれない。
そしてこのルーティンを続けていくと、頭の中の余計なことがスッキリ排出されて、元々その人の中に眠っていた創造性を回復させることができるのだそうだ。
このモーニングジャーナルは、それなりに大きな反響があったらしく、いろんな形に発展していった。今ではオリジナルとは違うやり方を提唱する人も多いようだ。後述するが私も結局オリジナル通りにはやっていない。
私はこのモーニングジャーナルを始めて大体1ヶ月くらい経つ。まだまだ初心者であるが、やらないとなんか気持ち悪いな、と思う程度には、身についてきたと思う。
でも、全く、オリジナルに忠実な方法ではない。書いているのは3ページでなく1ページだけ。そして、起床後から出社までは時間との戦いなのでノートなんか書いてられない。職場に着いてからコーヒーを淹れて、ゆっくり飲みながら書いたりしている。(業務が忙しい日はなかなか難しいが、それでも隙間時間を見つけて書く。やー!っと書いてしまう。雑でもOK)
結論としては、やる価値があると思う。
そもそも「自己表現」てそれ自体がカタルシスになりうるのだ。私はモーニングジャーナルに出会うずっと前、中学生の頃にペンとかノートを集めるのが謎に好きで、そこによく脳内対話を書き連ねていた。
今思うとセルフカウンセリングだし、モーニングジャーナルにもきっとそういう効能がある。
私が気に入ったのは「脳の排水」という表現。
私たちの頭って、本当に。必要でないことばかりにスペースを占領されがちなのである。
未完了の仕事、気がかりなこと、もやもやしていること、ああ、やらなくちゃと思っていること。でもそういうもののほとんどは、頭の中でONにしていても1ミリも進まない。
PCのウインドウがいくつもいくつも開いたままになっているようなものだ。エネルギーだけ無駄に消費される。自分が何をすべきか、優先順位もよくわからず、集中できないまま1日が過ぎていく。
でもこのモーニングジャーナルをやっていると、「とりあえず今は考えても仕方ないこと」「もやもやしていること」のウインドウが閉じられる感覚があって、その日起こることにもう少しクリアな状態で向き合えるようになる。(※というのが私の体感)いらないものは捨て、今は使わないけどいつか使うものは別の場所に置いておくことができる。クローゼットの整理と同じだ。
結局何が言いたかったというと、モーニングジャーナルおすすめです、ということだ。
ノートとボールペンがあれば明日から始められる。私なんかノートすら買ってなくて、職場のいらない紙とか製薬会社が置いてった謎の便箋(?)とかを使っている。出先で紙がないときはペーパーナプキンだっていい。
人に見られたくないので、ある程度たまったら見返して、自分なりに自己理解を深めて、あとはさっぱりシュレッダーしてしまっている。トイレに流すみたいに。(本当はとっておくべきらしい)
これからも続けるつもりだ。
◾️シンクロシニティのこと
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モーニングジャーナルの話が長くなってしまったけど、これに関連して面白い話が一つある。
偶然同じようなタイミングで、私の古くからのお客様もモーニングジャーナルを始めていたのだ。
彼は何度かnoteにも登場しているが、海外で働く日本人。
今は日本企業の古く大きな組織の海外支社のCEOをやっている。多分だけど、このまま行ったら役員になりそうな感じだ。波がきている。私にはわかる。
彼が帰国すると必ず東京で食事をするのだけど、前回会った時に彼が突然言ったのだ。
「僕最近新しく始めたことがあってね」と。
何を始めたんだろうと思って聞いていたら、モーニングジャーナルだったというわけである。シンクロ!と心の中で思った。
「奇遇だね 私も最近始めた」と返したら、彼は嬉しそうにええ!?ほんと!?と少年のように笑った。
彼がやっているのはまた少し違うバージョンで、自分の感情の揺れについて書いているらしい。この出来事があって自分はこう感じた、怒った、悲しかった、嬉しかった、嫌だった、など。
それを週末に見返すと、自分という人間が何に怒りを感じ、何を喜びとするかが面白いくらいよくわかるのだそうだ。
「自己理解が進むのね」と私がいうと
「そうなんだよ」と彼は返した。
組織の上に立つのなら、自分の感情のコントロールくらいできていないともちろんダメだ。
今自分がどんな気持ちでいるか、何に心を動かされたか、何に執着しているか、何を大切に思っているか、何が自分を幸せにしてくれるのか。
そういうことがわかるのが、とてもいいんだと彼は言っていた。
「つかふるちゃんも感情のことを書いた方がいいよ、そして読み返した方がいい。捨てちゃダメだよ、大事にとっておかないと」
彼は私にそうアドバイスした。半分くらい聞いている(私も感情のことを意識して書くようにしたのと、1ヶ月分くらいはとっておくことにした)。
彼とのことは書き出せばキリがない。前回の帰国時はずっと欲しかったヴァンクリのギヨシェWGを買わせてしまった。最近帰国時は忙しそうにしているので、「そろそろ誰かいい人できたんじゃない?」と聞いたら「僕はもう君が最後の好きな人でいいよ」と返された(多分嘘だ)。
いつもありがとうございます。あなたの貴重な時間やお金を、このような形で私に使ってくれること、すごいご縁だと感謝しています。私の力の源です。