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【ワールドワークの可能性】親子関係の負のパターンを乗り越える

こんにちは!
このnoteのナビゲーター役のさっちゃんです。今回は少し私自身の話を紹介させてください。
親子関係の具体的なケースをお伝えすることで、ワールドワークの魅力を皆さんにお届けできたらと思います。

ワールドワークって? と思われた方、ぜひこちらの記事を見てみてください!


1.親にされて嫌だったことを、自分も子どもにしてしまう「負のパターン」から脱け出せない


私は子どもの時、自分がしたいようにふるまうと父が不機嫌になったり急に怒る、ということが数多くありました。例えば、「外食何が食べたい?」と聞かれて「お子様ランチ!」と言ったら、父の機嫌がみるみるうちに悪くなり、それ以上何も言えなくなりました。

いつしか、「人との関係を良くするためには、本当に思っていることは言わずに黙っているのが一番だ。自分が我慢すればいい」と思うようになりました。

そんな私自身がこんど親になった時にどうなったと思いますか? 無意識なのですが同じように子どもを自分の不機嫌さで従わせようとしてしまったんですね。特に疲れていたりすると、「いろいろ言わないでほしい。黙って言うこと聞いてくれないかな」なんて思ったりもする。それに気づいた時はとてもショックでした。 

自分が親にされてあんなに嫌だったことをなぜ自分もやってしまうのだろう。何とかしてこの連鎖を止めたい、もっといい関係を子どもや周りの人と築きたい。そんな思いがありながら、私は具体的にどうすればいいのかわからず、ずっと模索を続けていました。

2.関わることで世界は変わる、とワールドワークで実感できた


そのように悩んでいた私がワールドワークに出会った時、大げさではなく、「あ、これこそが私の探していたものだった!」と思いました。

なぜそう思えたのでしょうか。

それは、「関わることで世界は変わる」、とワールドワークで実感できたからです。

ワールドワークでは、普段は語られにくい、声にもならないさまざまな感情が場に出されます。それが深められることで、人と人との関係性の中で生じる葛藤が、つながりや希望に変容していきます。

その体験は、人との関係を良くするために葛藤を避け、本当に思っていることは言わず、感情を抑えて控えめに関わることをしてきた私にとって衝撃でした。

感情を率直に伝えて関わった方が人との関係が良くなるし、世界が変わる。葛藤は私たちが気づいていないことを教えてくれる扉である。そのことをワールドワークの場で何度も体験することで、私は日常で少しずつ関わることを選択できるようになっていきました。

3.子どもの不登校をめぐる葛藤を深め、「負のパターン」を乗り越える


その頃、当時小4だった上の子が、学校が合わずに不登校になりました。
青白い顔をして昼過ぎまで寝ている姿を見て、「とにかく何とかしてあげたい」と思いました。

一方で、「不登校はわがままだ」「学校に行かせるのは(母)親の責任だ」と実際に周囲から言われたり、空気のように感じたり(※)、私自身の中にも同じような声があって、無理やり学校に行かせようとしたこともありました。

※目には見えないけれど確実にその場に影響を与えている声や存在や価値観のことを「ゴーストロール」と言います。プロセスワークの重要なキーワードの一つです。

■「お母さんたちをめぐるゴーストロール」についてのDayaのライブ配信です。

この動画についての感想が、こちらの記事です。ぜひ読んでみてください。

■また、不登校に関するDayaのライブ配信は以下です。


また、「母親が働いているから子どもが不登校になる」と周囲に言われ、
「私が悪いのかな」と酷く落ち込みました。

ある日、意を決して、この内的な葛藤についてDayaの個人セッションで深めました。その時、「(もちろん子どもが大変だけど)私が大変だ!」と抑圧してきた自分の気持ちを初めて口に出すことができました。

大変なのは子どもなのだから、自分の大変さなんて言ってはいけないと思い込んでいたんですね。でも辛い気持ちはある。だから無意識に、「私が辛さを我慢しているんだから、あなたも我慢しなさい」と自分と子ども、双方の感情を抑圧していたことに気がつきました。

自分の辛さを出して肯定することができたおかげで、初めて子どもの辛さも肯定できました。そして、もしかすると当時の親もいろいろな感情を我慢していたのかもしれない、とも思いました。

子どもに初めて「苦しいよね。もう学校に行かなくていいよ」と心から伝えることができ、子どもからは「お母さんがそういってくれて、本当に嬉しい」と言われました。ずっと青白かった子どもの頬に赤みがさしたように見えました。

このように自分と向き合い、葛藤を深めていく経験を積み重ねるにつれて、両親との間でも子どもとの間でも、不機嫌さで相手を動かすようなコミュニケーションがほとんどなくなっていきました。

4.「本当に思っていることを安心して語れる」Dayaのファシリテーション


個人セッションで深めることで、それまで抑圧していた「私が大変だ!」という声をやっと出すことができたのですが、それはどうしてなのか振り返ると、ファシリテーションの力が大きかったように思います。

ファシリテーターのDayaは、人生の中で人種差別や多くのマイノリティ性を経験し、それに向き合ってワークをし続けてきました。また、国際的なワールドワークや、イスラエル・パレスチナ間やウクライナ市民といった大きな葛藤をはらむ対話を何度もファシリテートしています。

それらの豊富な経験値が、出しにくいことを言っても受けとめてもらえるという信頼感につながり、私は本当に思っていることを安心して語ることができました。

さらにDayaは、私の葛藤と社会の問題とがつながっていることを紐解いてくれました。つまり、今の学校では現場へのしわ寄せが大きく、先生や子どもに過重な負担がかかるという問題や、仕事と育児を両立する責任や子育ての責任が(母)親に集中するという問題です。

そのおかげで私は、「私が悪いのかな」なんて思わなくていいんだ、と心から思えました。

               ♦♦♦


今はワールドワークを続けていくことで、
関係を良くするためには自分が黙っているのが一番だと思っていた私が、
内側にあることを率直に話して人と関わり、つながれるようになってきました。
人に合わせているうちに、自分らしさがよく分からなくなっていた私が、
少しずつ『自分らしさ』を実感できるようになり、より「ありたい自分」の方へと、自分の力で歩みを進めています。

きっと私のような葛藤で苦しんでいる人たち、悩んでいる人たちがいるのではないかと思います。そういう意味でも私はこのワールドワークの可能性をより多くの皆さんに届けていきたいと思うのです。

それによって、より抑圧の少ない優しい社会を創りたい、それを次世代の人たちに遺したいと願っています。

■ワールドワーク2024について

ワールドワークではそれぞれのプロセスが促進され、いろいろな可能性に出会えます。ぜひあなたもワールドワークに参加してみませんか? お待ちしています。

2024年は10/12(土)~14(月祝)開催します。


■ワールドワーク2024プレ企画「シェア会」~身近な関係性(パートナーシップ・親子関係など)に活かすプロセスワーク~ について

また、ワールドワーク2024プレ企画として、今回の記事で取り上げたようなパートナーシップや親子関係など「身近な関係性」をテーマとしたシェア会を開催します。

「パートナーや家族など身近な人との関係を大事にしたい、だけど身近だからこそ難しい!!」と思うことってありませんか? 

これらの身近な関係性にヘルパーの2人が、プロセスワークやジェンダーの学びをどのように活かしてきたかお話しします。ぜひご参加ください。

◉8月30日(金)20:00~21:00(終了後、30分の放課後タイムあり)
LABO シェア会 ワールドワークをめぐる私たちの体験 Vol.2
~身近な関係性(パートナーシップ・親子関係など)に活かすプロセスワーク~

▼こんな人に来てほしい!
・家族やパートナーシップでどうしたらいいか悩んでいる
・プロセスワークを関係性にどういかしていくのかを知りたい
・子育てに悩んでいる
・DayaやワールドワークLABOのフェイスブック、note投稿を見て、何かピンときた
・DayaやワールドワークLABOのイベントに興味がある
・ワールドワークについてもっと知りたい
・プロセスワークを使って日常を変えていくことに関心がある
・プロセスワークを学んでいる人の話を聞いてみたい
・自分の感情との付き合い方に悩んでいる
・自分らしくありたいと思っている

お待ちしています!

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