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寒雷【今日の短歌】【ショートストーリー】
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外に出ず手仕事進む雪の日に初めて聞いた寒雷の音
週末に見た天気予報で、週明けの月曜と火曜が雪だと知った。
東京は滅多に雪が降らない。
自分の車もノーマルタイヤで一年を過ごすことができてしまうことがほとんどだ。
だから、東京は雪に弱い。電車もよく止まったりする。
予報ではかなり高い確率で降雪量が多いとのことだった。
これは外に出ない方がいいだろう。
そう思って、今日か明日に納品しようと思っていたものを、前倒しにして昨日のうちに届けてきた。
予報通りに今日は雪。大粒の雪がいい勢いで降っている。
車のワイパーを上げて引きこもる準備は万端。
できることならこの雪が、外で過ごす猫たちにとってツラいものになってほしくないと思いつつ、自分は一歩も外に出ないことを決意している。
雪の季節の本でも読もうかと思ったけれど、最近はあまり物作りに時間を取れていなかったので、今日明日は物作りの日にしようと決めた。
静かに降り積もる雪。捗る手仕事。編み物も裁縫もどちらも進んだ。
お腹も空いてきて、夜ごはんにしようかと思ったら、外で大きな音が鳴った。
何事かと思ったら雷だった。
冬の雷。初めて聞いた寒雷。しかも降雪中に同時に。
本で読んだ「鰤起こし」というのは、この雷のことなのだろうか。
SNSでも雪と同時の雷に驚いている人たちがたくさんいた。
ちょっと珍しい経験をした日。大雪と寒雷。手帳の今日のページに書き込んだ。
こんにちは。羽根宮です。
雪の一日でした。
前のシロクマ文芸部のお題「雪化粧」を想起するような日でした。
雪が降ってきたのは午後なので、厳密にはこの短歌とは違いますけど。
降り積もる雪の日は、外で過ごしているノラの猫たちは大丈夫なのだろうかと、心配になってしまいます。
羽根宮の家の周辺は住宅地で、ガレージとかがある家もありますし、なんとか凌げていてほしいと思っています。
もの作りをしている間、YouTubeを流していました。
ゲーム配信などをしている方が、雑談をしているものです。
普段は無音の中で過ごしたりしているのですが、最近は動画を見るのも面白いので、手仕事中は流してみました。
文字を読んだり書いたりするときは、圧倒的に無音が良いのですが、もの作りをしているときは動画と一緒でも大丈夫なので。
今日聞いていた配信者の人は、偶然にも羽根宮と誕生日が同じでした。歳は全然違うんですが。
ちょっと驚いて、さらに親近感がわいてしまいました。チョロいです。
あ、「鰤起こし」という言葉は、以前読んだ伊藤朱里さんの小説で知りました。
話の内容とは関係がない部分ですが、さらっと書かれていることでも知らないことを知ることができたりするので読書は好きです。
明日も一日、引きこもっていようかな。
……もう、今日か。
読んで下さって、ありがとうございます。
羽根宮でした。
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