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satoshi_st
言の葉はどこから。
毎日毎日、
いつもいつも
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いろんな言の葉が浮かんでは消え浮かんでは消える
おそらくとてつもなくどうでもいいことが8割
ぐらぐらの感情が1.8割
重要そうなのが0.2割
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見たり聞いたり触れたりしたところから
ふわふわと湧き出てきては
何も収束しないままふわふわといなくなる
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あっという間に失ってしまうのがもったいなくて
少しずつ書き残したりもするのだけれど
結局何にもならないまま、
静かに積み重ねられるだけ
.
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その目で見た、色と誰かのひとりごと
その手で触れた、音ととろりとした空気
剥き出しの感情と無防備な言の葉
いつか私が書き残した文章が、今もなお感情を揺さぶってくるなら、
これから先私が書き残していく文章は、いつまで私を追いかけてくるのだろう。
私たちの頭の中には、きっと毎日毎日いろんな言の葉たちが過っている。
降ってくるものもあれば、湧いてくるものもある。得体の知れないものもあれば、はっきりしているものもある。
嬉しい、悲しい、美味しい、楽しい、悔しい
泣きたい、笑いたい、騒ぎたい、叫びたい
喜び、怒り、嘆き、迷い、憂い、
言葉にならない何かが、たくさん。
言葉になってしまった何かが、たくさん。
感情にきりはない、常に何かを感じている。
私たちは感情とともに在り、言葉とともに生きている。
言葉はどこからやってきて、どこへ行くのだろう。
誰かの言葉で、感動に震えたり、恐怖で慄いたりする。
何気ない言葉が、人を救ったり、傷つけたりする。
言葉にならなかった感情が、隣の人に伝わっていたり、
言葉にしたはずのものが、伝わっていなかったりする。
言葉は人を作るし、人は言葉を作る。
何気ない言葉を大事にしたいし、好きな言葉は集めていたい。
それがいつか、誰かを、自分を、救うかもしれない。