見出し画像

邪道だけど大切な道具

三つ折り紙幣用の折形です。
最近気に入っているふわっとした弾力のある半紙を使っていつものカタチ。

京からかみ丸二さんの版木「大雲」を使って摺った半紙を挟んでいます。

説明に、「雲唐草ともいえる文様で、古くから千変万化する雲の形に吉凶を占いました。」とあります。

そうなの。
大好きな雲文に、唐草文の連続性と伸びやかさが加わって更に好みの文様になっている。

初回に摺った青系のものもとても気に入っていましたが、
その後なかなか時間が取れず先日やっと再挑戦。
画像は「バニラスタンプ」バージョンです。
安定のバニラ摺り。
スタンプパッドだと失敗がありません。

瓢箪の版木も久しぶりに登場。
こちらは赤系の絵具を使って摺ってみました。
水彩絵の具で好みの色にたどり着くのがまず最初の難関で、
ここで納得できないと、
上手に摺る事ができても、
仕上がった紙を使う気になれないので最重要でもあります。

もう少しその辺の(色をつくる)練習をしないといけません。
ついついスタンプパッドに頼りたくなりますが、
やはり仕上がりは違いますのでがんばりたいところ。

折形の隣の板は、
九甘堂時代に販売しておりました「この折形の為」の型板です。
印箱や木へらと同じシウリザクラで作ってもらったもの。

包みたいもの(ここでは三折り紙幣)に添わせて、
和紙を折り上げてゆくのが折形の本来なので、
こういう道具はまさしく邪道ではありますが、
わたくしにとってはなくてはならない道具です。

もう少し在庫がありますので、
ご興味がおありの方はお問い合わせ下さい。

見通しよくいきましょ
藤井あき乃

いいなと思ったら応援しよう!