仕事を辞めてネコみたいな生活をしていたら罪悪感だらけだった
毎日たくさん寝て
起きたかと思えばごはんを食べて
のんびり気ままに過ごしているネコ
こんなふうに生活できたら天国だ
そう思っていたのに…
実際にそんな生活をしてみたら
罪悪感でいっぱいだった
「何かしなきゃと思うんですけど
できなくて
次の仕事とか考えなきゃと思うけど
考えたくないんです…」
先日、3月末で長年働いていた
保育園を退職して
もうすぐ2ヶ月。
毎日何もしていない
という方と話をした
きっと同じように3月末の区切りで
退職した人はそろそろ
何もしていない自分に
焦っていないだろうか?
「仕事をしていた時の私は
本当に毎日イライラしてた」
わかる
「自分、めっちゃ性格悪いやつって
思ってなかった?」
「思ってた!」
「他の人ができるのに
自分はできないことがいっぱいで
ダメなやつって思ってなかった?」
「思ってた!!」
「仕事辞めてから毎日寝てばっかりで
ダメだな〜とか思ってない?」
「思ってる!!!」
わかる
わかるよ
性格が変わってしまうほど
ストレスいっぱいの場所で頑張ったこと
そして今のネコのような生活に
罪悪感を感じていること
夢のネコ生活
私は仕事を辞めた後
寝ても寝ても毎日いくらでも眠れた
朝ごはんを食べたら
二度寝して
遅い昼ごはんを食べて
スマホをしながらゴロゴロしてたら
いつの間にか昼寝をしていて
夕食を食べてまた寝る
まさにネコのような生活だ
最初の1週間は最高だった
でも、1ヶ月過ぎたあたりから
朝起きても特に1日の予定はなく
時間ができたらやろうと
思っていたことも消化できず
何もやる気が起きない
朝、外を見ると出勤する人たちが
駅に向かって歩いている
小学生が学校に行く声がする
それなのに
毎日ただ寝ている自分が
ダメなやつだと思っていたし
自分がこんなに眠れるなんて
何か病気じゃないか?
と真剣に考えたのだ
寝ても寝ても寝られるのは病気じゃない
「寝過ぎ 病気」
と検索し始めた頃
呼吸器の検査で
睡眠外来の先生と話す機会があった
これはチャンス!!
「毎日18時間くらい寝ているんですけど
私、大丈夫ですか?」
と相談したのだ
するとドクターは
なんでもないような顔で
「睡眠負債ってやっぱりあるんですよ
睡眠時間が短い生活が続いていたり
ストレスとかで寝ていても
熟睡できていなかったり
そんな生活が続いていたのなら
今、一生懸命足りなかった分を
返済している状態なので
寝られるのならたっぷり寝て
きっと回復したら
普通の睡眠時間に戻りますよ」
そう言われた
病気じゃないんだ
という安心感と
寝ていいんだという
安心感でホッとした
こうして寝ることへの
罪悪感が消え
安心してこのネコ生活を
続けられた
そして3ヶ月くらい経ったら
あんなに無気力だったのに
次に何をしようか
やりたいことは何か
浮かんでくるようになった
そして昼寝すると夜眠れないようになり
朝起きてから夜まで寝ない
そんな普通の生活リズムに戻ってきたのだ
きっとここで私の睡眠負債は
完済できたのだ
酷使する生活から離れた人に共通する
ずっと頑張って働いてきた人から
「最近仕事辞めたんだー」
という近況を聞くと
「毎日いっぱい寝てる?」
「寝過ぎて怖いくらいになってない?」
と聞いてみる
すると大体
「そうなの! ずっと寝られるから怖い」
というのだ
働いている時は6時間寝たら
自然に起きていたのに
今はいつまでも寝られるから心配になる
そして寝てばかりの自分に罪悪感を持つ
それが大体セットなのだ
そんな時に
私が睡眠外来の先生から聞いた話をすると
「たくさん寝ていいんだ」
と安心するようだ
常に忙しい生活から離れると
何かをしなくてはと焦ることが
あるかもしれない
何もしていない自分が
許されないと思うかもしれない
でも、今まで十分頑張ったのだ
人生100年時代
ちょっとくらい寝るのが
多い期間があっても
大丈夫だ
パソコンだってずっと起動
したままだったら壊れてしまう
シャットダウンして休ませて
また使うときに電源を入れる
そうやって自分の体や心の調子を
整えてから
また次のことを始めても
全然遅くない
次にまた頑張れるように
今はゆっくり焦らず
たくさん寝て
好きなものを食べて
そんなネコのような生活を楽しんでほしい
yakko
久しぶりにオンラインワークショップを開催します
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