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39才 小心者フリーランスの葛藤。 “手放す”って勇気いるよね?

新しいものを掴みたければ、今握っているものを手放すこと。自己啓発の王道ですよね。

フリーランスとして働いている私も、この教えにならってキャリアを作ってきました。

でも、手放すって本当に怖い

もし今持っているものを手放しても、新しい何かが入ってこなかったら!?
もっと嫌な仕事が増えちゃったら!? 
しかも収入まで減っちゃったら!?
(ど、どうする…!?) 

自分でも認めているけど、私はとても小心者です。

だから、あまり悩み過ぎないように気をつけているのですが…、この2年間、延々と悩み続けてしまいました…。

活動の柱である「ワークショップの企画運営」でもっとお役に立ちたい。そのためには何かを手放す必要があるのでは? 

と感じていながら、ずっと答えを出せなかったからです。


増え続ける名刺 減っていくエネルギー

私の名刺入れには、6種類の名刺が入っています。もちろん全部、異なる会社や組織からいただいたもの。名刺をもらっていない仕事も、いくつもあります。

フリーランスになりたての頃は、肩書や所属が増えるにつれて、安心感も得られました。

しかし最近は、「ちょっと減らすべきじゃない…?」と思うようになってきたんですよね。たくさん背負いすぎてしまったら、遠くまで行けない気がして。

ただ、どのお仕事も大切で、手放したらむしろ不幸になる気がしてなりませんでした。

なのに、「もっとワークショップに集中するべきでは!?」というアラートが、ずっと頭の中で鳴り響きます。

「決められないのは勇気が足りてないから。いつ決めるの?」

スパルタな自分に問い詰められ、私は返す言葉がありませんでした。

まさかの発想 ワークショップを手放す!?

ところがつい先日。私自身に、思いもよらぬ発想が浮かびました。

「いっそワークショップを手放してみたら?」

そんなこと、これまで考えたこともありませんでした。

私にとって、ワークショップは人生の支えです。20年前に魅せられてから、雨の日も風の日も、コロナの真っ只中でさえ没頭してきました。

現在は毎週ワークショップをご提供して、大学で「ワークショップデザイン演習」という講義まで担当させてもらっています。書き溜めたブログは400記事以上になりました。

その私が、ワークショップを手放す???

でも…、なんだか面白そうだと感じました。ワークショップに全力投球してきたエネルギーを、他のことに振り分けてみる。そこから得た学びや経験を、ワークショップへ還元する。手放すことで、むしろ成長できるかも!

ワークショップ至上主義でカチコチだった世界が、やわらかくほどけました。

「新しい私」を始める決意

この大発見の半日後。申し込んでいた「さとゆみ ビジネライティングゼミ 第5期」の選考結果が届きました。

「1月からご一緒できましたら嬉しいです」の文字に、思わずスマホを握りしめました。

2018年に独立してから、私は何度も「書くことを生業にしたい」と思ってきました。でも踏み出さなかったんです。あれこれと理由をつけて、自分を止めて来ました。

ジタバタ抵抗するのをやめられたのは、さとゆみさんと、ゼミの先輩方の雰囲気に触れたからでした。

ここからだったら、重りが外れて、ふわっと飛び上がれるかも。

すごく久しぶりに、未来を切り拓いていくイメージが見えました。だから、ゼッタイに受講したかったのです。

合格のメッセージが届いた瞬間、全身がぞわぞわっと震えました。そして、一生懸命、新しい自分に挑戦しようと思いました。

大切なのは『勇気』よりも『修正する力』

こうして振り返ってみると、この2年間は、ブレーキを強く踏みすぎだったなと思いました。

頭の片隅に「40才」という年齢がチラついて、失敗したら取り返しがつかない気がしていたんですよね。

正解を求めて足踏みするより、まず動いてみて、うまくいかなければ修正する。それが大事だって、頭ではよくよく分かっていたのに!

コロナウィルスの混乱が収まり、フリーランス業が軌道に乗ってきたことも、変化を遠ざけた要因でした。ようやく坂を登り切ったのに、リスクを取らなくてもいいでしょ? と尻込みしてしまったのです。

ただ、こうして2年間悩み続けたことは、決して無駄ではなかったと思います。固まっていた考えをほぐせたし、エネルギーを注ぎたい対象も、ちゃんと見つけられたから!

今は2025年が待ち遠しいです。


これまでの人生の中でも、飛び抜けて悩んだ日々でしたが、そんな葛藤もいつかは、遠い記憶になってしまうんだろうと思います。

だから、いつか未来の自分がこれを読み返して、「ああ、あの頃頑張っていたな」と笑えたらいいなと、備忘のために残しました。

同じように悩んでいる方がいらしたら、少しでも前向きな一歩を踏み出せますように。


ワークショップの軌跡はこちら



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