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【糸井重里のバス釣りNO.1決定版】メタルジグ♡フォーリング❤ラブ♡ラバージグ
糸井重里さんってご存知?
ただの釣りが好きな釣具屋の店長だと思っていたんですけど、コピーライターとかMOTHERとかいろいろやっているんですってね。
え、知ってた?常識?
……つりずき村へようこそ!
※注意
本文では前作「糸井重里のバス釣りNO.1」をSFC版と省略している箇所がございます。ご了承ください。
SFCから64へと移り、決定版!ということだけあってなにもかもが一新している今作。
ただの続編ではありません。糸井重里のバス釣りNO.1とはもはや別のゲームです。
だからでしょうか。SFC版で飽きるほど遊んだあとでも楽しめます。逆もまた然り。
ではなにもかもが一新とはどういうことでしょうか。
まずゲームを開始すると、釣りが大好きなつりずき村の住人たちが暖かく迎えてくれます。
住人とはすなわち、どうぶつたち。まるでどうぶつの森に迷い込んだかのようです。
余談ですが私は初めてどうぶつの森で村を作ったときから必ずつりずき村と名付けていました。(このゲームをワゴンセールで買う前からです)
難易度も3つ選ぶことができ、好み(狙い)に合わせて釣りを楽しむことができます。
またスケジュールについても3つのタイプに分かれていますから、プレイスタイルに合わせて選択しましょう。
さて初期タックルももらい外に出てみると、徒歩もボートも移動は一人称視点。しかしそれも地図を開いて一瞬でワープできますから、ゴミを拾ってまでMTBやカヌーを手に入れないと移動が大変だったSFC版とは大違いですね。
SFC版とはちがいゲーム本編にトーナメントのような大会は存在しません。愉快な住人からのチャレンジをクリアして行ける湖を増やすのが主な目的になります。
買い物はドングリで行います。魚を釣って得られるのもドングリ。お店に行くと前作とは違い福袋やセール品があるのも見逃せません。
お店と言えば…前作ではラインの強さ含めリールが役割を果たしていましたが、今作はロッド・リールに加えラインも登場。
ルアーに合わせたロッド、スタイルに合わせたリール、想定したバスに合わせたライン選びが釣果に繋がります。
ルアーの種類も豊富。ハードルアー(ハードベイト)だけでもかなりの種類がありますし、それぞれ有効な環境やロッドアクションが異なりますから、これは腕が鳴るというものです。
そしてなにより今作はソフトルアー(ソフトベイト)の釣りが楽しいのです!
多種多色なワーム×多種多様なリグ。どう釣るかを考えながらその組み合わせを決めていくのはまさにワームの醍醐味そのものでしょう。
今作のワームが面白い理由はそれだけではありません。水中画面が美麗な今作はキャストしてからのロッドアクションが非常に楽しいのです。ルアーの動きがとてもよくできているので、釣れなくても竿を振ってルアーの動きを見ているだけで面白い!
細かい動作まで反映してくれるので、ワームを使うと操作していても見ていても飽きることがありません。
ハードルアーも負けてはいませんよ。例えば、SFC版でバズベイトと対を成しメタルジグと共に水中を制した神器ラバージグは今作でも猛威を振るいます。
落とし込みの優秀さは相変わらず。今作は水中アクションが面白いので魅力はそれだけにとどまりません。
ともかく、ハードルアーもワームもSFC版とは比べ物にならないほど操作性が良くなりましたし、挙動も実に見事。水中のストラクチャーも見やすいため、思わず水中画面を見入ってしまいます。
水中のストラクチャーを的確に攻める己がルアーの動きに酔いしれる……こればかりはリアルな釣りでは味わえないゲームならではの醍醐味と言えましょう。
特に環境やバスに対して有効なルアー選び・操作をしていると、一緒に釣りをしているパートナーが笑ってくれるので分かりやすいです。ルアーを効果的に使えば即釣果に繋がりますから、パートナーが笑うようにルアーを動かせば水中画面に見惚れている間にバスが食いついてきます。いやぁたまりませんなぁ。
沢山あるルアーを選びそれに合わせた動きをさせるだけで面白いのに、これがハマれば簡単にバスが食いついてくるのですからやめられません!
お地蔵さんにお願いすると水中画面のサイズを変更してくれるので、画面全体まで大きくしてアクションやバスとのファイトをダイナミックに楽しむ或いは水中画面を排除して本当にリアルな釣りを楽しむこともできます。
また、今作ではドラグ調節の概念も導入されました。
そのおかげもあって、ロッド操作やリールのドラグ調節といった技術を駆使することでSFC版以上に初期タックルでも容易に大物と戦えるようになっています。
これは単に難易度が低くなったというわけではなく、よりいっそう釣りの面白さが増しているのです。
実際に遊んでみるとSFC版よりもスピーディーな印象を受けますから、イケると思ってあまり強引に攻めると簡単にラインを切られたりフックを外されたりしますからね。
ゲームでどこまでバス釣りを再現できるのか。その一点を見ればSFC版を含めどんな釣りゲームよりも優れていると思います。
もちろん、SFC版にはSFC版の魅力があります。
釣り人との勝負・バスとの勝負が面白いSFC版。ルアーを自在に操るバス釣りが楽しい64版。
そして変わらない魅力……全くの初心者でも楽しく釣れるし、コツが分かれば面白いくらい釣れるということ。自然と釣りの知識が身について実際に活かすこともできるし、逆に釣りの知識をゲームで活かすこともできるのです。
WiiやWiiUで発売されたら、どうなるのかなあ……
さて、勝手ながらここでひとつWebページを紹介させていただきます。製作した方々のインタビュー、座談会となっております。
樹の上の秘密基地 バス釣りNo.1.決定版!
http://www.1101.com/nintendo/nin10/
このゲームの魅力と製作に対する熱い想いが書かれていますから、こんな記事よりよっぽどこの作品の魅力が良くわかると思います。
これから遊んでみたい人はもちろん、やりこんだ人でも新たな発見があるかもしれませんよ?
2013-09-08公開
#13【糸井重里のバス釣りNO.1決定版】メタルジグ♡フォーリング❤ラブ♡ラバージグ
あとがき
前回取り上げたスーパーファミコンのゲームと対比するために執筆したのが、64版ともいえる糸井重里のバス釣りNO.1決定版の記事でした。
前作が「釣りが面白い」ゲームだとすれば、今作は「ルアー操作が楽しい」ゲームだというのが私の結論でした。
他にも釣りゲーはいろいろありますが、この二作は繰り返し遊びたいと思わせる、他の釣りゲーにはない「何か」があるような気がするのです。それを文章化したいと思い執筆に挑戦したのがこの二本の記事でしたが、それが成功しているのか、どうすれば伝えられるのかは、いまだにわかりません。
こういう時いえることは、一つだけ。
「いいから遊べ!」
結局体験に勝る経験無し、という筆者としての誇りの欠片もないあとがきでした。