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自分の本心と向き合う

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

『本心』とは、本当の気持ち・本当の心のこと。

働いていると、本心を隠さなければならないシーンってありませんか?

◆疲れても「疲れた」って言えない。
◆しんどくても「しんどい」って言えない。
◆「あの人が嫌だ」と思っても面と向かって「嫌だ」と言えない。
◆「本当はこう思う」という意見があっても声に出せない。
などなど・・・

良くないけど、本心を隠してきた体験というのは、ほとんどの人が経験しているんじゃないでしょうか。

その隠された本心はどこに行きますか?・・・何に変換されていきますか?

いろんな人と対話する中で、その隠された本心は、徐々に『諦め』に変換されていくことが多いなぁと感じます。

諦めに変換されていくと、自分でコントロールすることができない要因に対してブツブツ不満を言い続ける人になっていきます。

そういう人は、周りから信頼されなくなり、職場で居場所を失い、さらに不満をこぼすようになっていきます・・・まさに負の連鎖。

だから、本心を隠さないでほしいです。

本心を隠して自分の中に溜め込み続けた結果、世の中や周囲の人に対して諦めの気持ちしか持てない人生を送らないでください。

そのために、自分の本心と向き合う習慣をつけてみてください。

「あなたの本心は?」と問われた時に、本心を言える人がそもそも少ないです。

「本心がわからない」パターンと、「本心を言うことに慣れてなくて言葉にしようとしても言葉にできない」パターンがあると思ってますが、それは、本心を言う機会が教育を受けている中で少なかったり、「本心は隠さなければならない」という教えを受けていることも影響しているはず。

例えば、子育てのシーンにおける「わがまま言わない」という導きは、子供の本心を隠すことになり、結果的に本心を隠す大人になってしまう可能性があります。

「わがままを言わない」の後に、「なぜならね・・・」という言葉を追加して、その状況でわがままを言ってはいけない理由を説明していくことが大切だと思うんです。

自分で自分の本心と向き合う習慣を身につけましょう。

その習慣を身につけるためにオススメなのは、ライフログです。

日々を過ごす中で感じることを、自分だけの記録として残しておくだけ。

「まずは自分だけの記録にする」というのがポイントです。

誰かに見せるとなったら、「良いことを書かなくちゃ」とか「評価されたいからちゃんと書こう」みたいな感じで、本心とズレる打算さのある記録になってしまう可能性が高いです。

「本当はこう思ってるのに」が蓄積されていくと、ポジティブな人でもネガティブな状態に巻き込まれていくものです・・・僕は何度も、そういう人を見てきました。

僕は自分のことをラッキーな人だと思っています。

働き始めた時期に『ライフログ』という言葉に出会い、それが習慣になって、自分の本心と向き合うことが常態化していきました。

仮に、本心を隠さなければいけない状況になったとしても、自分の中で本心を処理できるから、それがストレスにならないんです。

というより、『本心を隠さなければいけない状況』を作る意味を感じなくなったので、常に本心を表に出すようにしています。

どんな状況でも自分の意見を持てるようになり、「本心を隠さなければいけないと決めているのは自分だったのかも」と思うようになりました。

以前、学生向けに開催したウェビナーで、『熱意あふれる社員』が少ない日本の現状を伝えました(『働きがい』とか『ウェルビーイング』の切り口でよく用いられるギャラップ社のサーベイ結果です)。

この結果に対して、ギャラップ社の代表はこのように言及しています(2017年の記事)。

――日本ではなぜこれほど「熱意あふれる社員」の割合が低いのですか。「日本は1960~80年代に非常によい経営をしていた。コマンド&コントロール(指令と管理)という手法で他の国もこれを模倣していた。問題は(1980~2000年ごろに生まれた)ミレニアル世代が求めていることが全く違うことだ。ミレニアル世代は自分の成長に非常に重きを置いている」「それ以上に問題なのは『不満をまき散らしている無気力な社員』の割合が24%と高いこと。彼らは社員として価値が低いだけでなく周りに悪影響を及ぼす。事故や製品の欠陥、顧客の喪失など会社にとって何か問題が起きる場合、多くはそういう人が関与している」

本心を隠し続けることの弊害が、ここにあると思っています。

本心を隠し続けて諦めに変わると、周りに負の状態に対する同調や共感を求めるようになります。

本心が諦めになっている人が多いから、共感者は意外とすぐに見つかったりします。

そうすると、その影響は広がりを見せていき、誰かのミスに繋がったりする。

熱意を持って働く社員が増えたり、個人の幸福度が上がったり、エンゲージメントが上がって良い組織になっていったり、結果的に幸福度の高い世の中になるには、「自分の本心と向き合う」という『自分でコントロールできる方法』が、小さいですけど重要なキッカケになる気がしています。

まずは、自分の本心を自分の中で処理する術を身につけましょう。

自分の中で本心を処理できるようになったら、その本心を外に出すのか出さないのかは、自分で決めたらいいのかなと思います。

これはもう、「自分がどう生きたいか?」という問いに対してどう答えるかによってきます。

「本心を外に出した方がいい」と思う人が多いかもしれませんが、全ての人がそう思っているわけじゃないし、本心を外に出さないけど自身では納得して幸福度が高い人生を送っている人だっています。

その人に対して、無理に「本心を言え」と言っても、それがむしろストレスになりますからね。

外に出すかはいったん置いておいたとしても、まずは自分の本心と向き合って、自分でその本心を処理できるような状態を目指しましょう。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。

他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。


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