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温情が残酷な未来を招き、冷徹さに感謝する日がくる
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
為末大さんが、このようなツイートをしていました。
とても共感しますし、「社会に出てから勉強する人が少ない」「一気に変わる」「実力がないと振るい落とされる世界がくる」ということを、僕自身が仕事を通して体感しています。
だから、若いメンバーを中心に(自社の特性上若いメンバーが多いため)、常に言い続けています。
学び続けようと。
遅刻癖があるチームメイトがいたのですが、先生が大事な試合を本当に置いて行ってしまったことがありました。それで完全に遅刻しなくなりました。「ああ、本当に許されないんだ」と理解したことは人間必死になります。
— 爲末大 Dai Tamesue (@daijapan) January 26, 2023
日本人は社会に出たら勉強しないと言われますが、それは一気に変わると思います。なぜなら実力がなければ本当に振るい落とされる世界がくると予想しているからです。そうなれば未来は明るいです。本気になればきっとキャッチアップできると思うからです。
— 爲末大 Dai Tamesue (@daijapan) January 26, 2023
温情が残酷な未来を招き、冷徹さに感謝する日がくるわけです。
— 爲末大 Dai Tamesue (@daijapan) January 26, 2023
「温情が残酷な未来を招き、冷徹さに感謝する日がくる」というのは、教育や育成に携わる人は胸に刻むべきことだと思います。
「相手から嫌われるかもしれない」とか「相手に距離を置かれてしまう」とか、そんなことを気にして厳しい指導をしない人もいるはず。
ただ、それが誰の何のためになっているのかを考えなければなりません。
少なくとも、相手の成長のためにはなりません。
いろんな人と関わる中で感じるのは、今の心地良さに視点が置かれているから、「何かを捨てて何かをやり始める」ということをやらないんだろうなということ。
未来の視点がないから、「こうなりたい、こうありたいから、だから今はこういうことを積み重ねていくんだ」ということを考えないんです。
ライフロールやライフステージが変化する中で、『今の状態で満足している自分』が維持されることはほとんどありません。
キャリア面談において、「今の自分で満足している」という人に、「今のままの状況や状態で、数年後やその先の未来も過ごしていたいか?」と聞くと、「いいえ」と返ってくることが多いのが事実。
ただ、「いいえ」と答えながらも、「理想の未来に到達するために何か行動を起こしているか?」という問いを立てると、これにも「いいえ」と答える人が多い。
ここからわかるのは、自分の未来を自分事に捉えている人が少ないということ。
だからこそ、その人自身が自立して自律した存在になれるように、伴走する立場の人が問いを立て続けてあげるんです(最終的には自分で自分に問い続けられるようになるのが理想←自立・自律状態)。
ここまでやっても、為末さんが言うように、本当に大切なシーンで取り返しのつかないミスをしたり、「やってしまった」と思うような出来事がないと、自分事にできない人がいる。
「自分は大丈夫」じゃなくて、「明日は我が身」と思いましょう。
キャリア構築においても同じで、「今が楽しいからそれでいい」と言っている人でも、必ず自身のキャリアについて考えたり悩む日が来ます。
僕は常に言い続けています、「キャリアについて考えるタイミングはいずれ必ず訪れます。自分の人生を自分でコントロール出来るようになるために、自分の人生を自分で豊かにするために、キャリアと向き合うことはとてつもなく大事だ。」と。
繰り返します・・・為末さんが言っているこれは、本当に大切なことです。
温情が残酷な未来を招き
冷徹さに感謝する日がくる
まずは、教育や育成に携わる人が胸に刻むべきことです。
自分の関わりによって相手の未来が変わる、良くも悪くも。
だからこそ、人の教育や育成に関わる人は、教育や育成に対する自身のポリシーを決めなければなりません(「相手の未来を明るくする」というのは共通の想いとして持っておきたい)。
教育や育成を受けている人からしたら、温情さに触れていると、その時は心地良いかもしれませんが、幼い心が自分の人生を苦しめることになるかもしれません。
冷徹さに触れると、その時はつらいかもしれません。が、自分の心と向き合うことを通して人生がラクになるかもしれません。
自己変容や自己成長の視点からしたら、後者の方が自分の未来のためになっていくのは間違いない。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。