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長生きするだけがしあわせかどうか だれにもわからないよ。(『銀河鉄道999』)

銀河鉄道999、ゴダイゴが歌うこの名曲は、今やEXILEにカバーされて、改めて注目されている。

「さあ、行くんだ」という印象的なフレーズで始まるこの歌は、映画『銀河鉄道999』のエンディングソングとして人々に愛されてきた。

YouTubeに上がっていたこの曲のドキュメンタリーを観てからという物の、昨日から何度もこの曲を聴いて、松本零士さんの著書を読んでいる。

自分の身近な人が戦争に参加していた世代は、生きること、死ぬことについて、現代と比べられないほど、深く深く考えてきたのだと思う。

松本先生の言葉は、現代が第二次世界大戦と違うことを理解しつつも、たくさんのアドバイスを次世代のために残してくれた。

自分が特に印象的だったのは、死に関する文章だった。


長生きするだけがしあわせかどうか だれにもわからないよ。 自然に生きて自然に死ぬのが いちばんいいような気がするよ、わしは… 死ぬべき時に死ねなかった人間は みじめなもんだよ… (『銀河鉄道999』)

命は尊いものですが、人それぞれの人生には、人それぞれの長さがあるのです。長生きしたからといって幸せとは限らないと思う人もいることでしょう。自分に合った、ごく自然な人生の長さを、 全う出来るようにするのが大切なのだと思います。そのためにも、 皆さんも今何が出来るかを常に考え、今という時を生きていって 欲しい

あふれるばかりの情報の海で、何が大切なのか、今に集中することが難しい時代になっています。

人生100年時代という言葉に踊らされて、後回し癖、先延ばし癖が世の中に助長されているような気もします。(健康寿命は、100歳よりもずっと短いものですし、誰でも同じように100歳まで生きられる保証はないのにです!)

だからこそ、人生について自分なりに真摯に向き合い、今という時間を精一杯いきたい。

松本先生のエッセイを読んで、改めてそう思ったのです。

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