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「もし、あなたが祖母に長生きして欲しいなら」 宇野千代さんのことば。
まえがきのようなもの
宇野千代さんの『行動することが生きることである』をじっくり読む企画を始めて見ました。そのきっかけについては、こちらをご参照ください。
必要とされる、生きがいが生まれる
もし、ほんとうにあなたが、あなたの祖母にもっともっと長生きをしてもらいたいと思うのであったら、一日中、祖母のあとを追い回して、「おばあちゃん、おばあちゃん、あなたがいないとこの家は、一日も廻っては行かないのですよ」と、朝から晩まで言っているような風をすること
彼女がそのことを信じ込んでいる間は、彼女はどこまでも、生き続けていられるのだからです。
私事ですが、祖父が90歳で亡くなった。
本人はもっともっと生きるつもりだったみたいだけれど、調子が悪くなり、病院に行ったその日に亡くなった。
生前、こんな冗談をよく言っていた。
「おじいちゃん、あと50年よろしくね。孫の孫までて欲しいから。」
そんな話をすると、「そうか、それもいいな」とニコニコしていた。
おじいちゃんが何かやってくれると、
「おじいちゃんは頼りになる、本当にすごい」とよくいった。
そこに嫌らしい思いはなかった。
ただただただ、そう思ったからそう伝えた。
宇野千代さんの言葉を振り返ってみて、ああ、自分が無意識にやっていた事は、実はおじいちゃんにとってよかったのかなと思った。
それは、わざとお世辞にいう言葉ではなかったのも、よかったと思う。
今はおばあちゃんが1人で暮らしている。
おばあちゃんには、1日でも長生きしてほしいと思う。
素直に、率直に、今一緒にいられるこの時間に感謝したい。
今一緒にいられるかけがえのない時間を、笑いながら過ごしたい。