ここにいるのに、ここにいない。

友達の旦那さんは、ハードワーカーで、四六時中仕事について考えている。

正確に言うと、奥さんの視点では、そう見えてるらしい。

子供と遊んでいても、ご飯を食べていても、何もしていても、どこか上の空で、話を聞けば仕事について考えている様子。

そんな旦那さんについて、
「ここにいるのに、ここにいない。」
そんなことを彼女は話してくれた。

物理的にはここにいるのに、頭の中、心はここにないというのだ。

旦那さんからしたら、頭の中での考え事だから、家族には見えていないと思ったのかもしれない。

けれども、やはり身体と心はつながっているのだろう。

悲しくて涙したり、
イライラして貧乏ゆすりをしたり、
怒って物に当たってしまったり、
しょぼんとして、背中がシャキッとしていなかったり。

身体は、心の中身をきちんと表現しているのだと思う。

ここにいるのに、ここにいない

実際にこの世の中で、今という時間を生きているのに、頭の中がどこか遠くへ行ってしまっていたら、身体と心は一致していない状態になる。

それは、ほんとうは不自然なことかもしれない。

昨日、電車に乗っていて、窓から流れる夕焼けをみた。
その景色をみたとき、目の前にはスマホゲームに熱中する乗客で溢れていた。

こんなにも美しい景色をみていないなんて、勿体無いと思った。

たぶん、この人たちも、彼女の言葉を借りれば、「ここにいるのに、ここにいない人たち」なのだろう。

ここにいること、目の前に相手がいるときは、なおさら、大切にしたいと思うのだ。

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