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あとでやればいい、に甘えない。(大滝詠一にまなぶ。)

久しぶりに図書館に行きました。特に理由があったわけではないけれど、なんとなく行ってみようと思ったのだ。何を探すでもなく、館内を歩き、新しい検索コンピューターの前に座った。

ふと検索文字で入れてみたのは、「大滝詠一」と言う人物だった。

ロンバケで有名な大滝詠一さん。
最近は、大滝さんのラジオを聴いていたので、無意識に入力していたのだと思う。

驚いたのは、「伝説のプロ野球選手に会いに行く」と言う書籍がヒットしたことだった。

もちろん、大滝さんは大の野球ファン、特に長嶋茂雄のファンであることは有名だ。

けれども、この書籍のことについては、全く知らなかった。

と言うことで、早速保管場所を調べて、本をペラペラめくってみると、著者であると高橋さんと大滝さんが、この著書の内容を踏まえて対談しているではありませんか。

ナイアガラーとしては、これを読むしかない。

そう思い、久々に図書館で本を借りることにした。

社会人になってからは、借りることよりも、購入する機会が増えていたのですが、偶然の出会いがある図書館の魅力について改めて考えさせられました。

あとでなんとかしよう、が蔓延る世界(ポストプロダクションがトゥーマッチ)

昔の音楽はほとんど全部、プリプロなんだよね。1発録り。1発録り、って言うことはプリプロダクションしなきゃいけない。ところが、ポストプロダクションが増えてくると、プリプロを疎かにしてしまうんだよね。おそらく、今は映画なんか、撮った後でCGで合成すればいいとかね、ポストプロダクションのほうが増えてると思うんだけれども。

大滝さんは、今の時代は、後付けで修正することが当たり前になっている点を指摘しています。

確かにそうです。

写真にしても、昔は専門家が撮影し、それを写真にするまでに専門的な技術が必要でした。

でも今はとってもあとで加工できるし、修正もいくらでもできる。

その結果、集中して写真をとったり、今この瞬間に集中するプリプロダクションが少なくなっています。

無限に保存できるクラウド、何度でも修正できるデジタル。

もちろんいいこともたくさんあると思いますが、今ここに集中することができなくなっている面も否定できません。

マインドフルネス、瞑想・・・。

ここに集中することが難しいのは、ポストプロダクションが当たり前になったことも大きな原因かもしれません。

あとでやればいい、あとで修正は、先延ばし思考になりがちです。

日々の生活の中で、ポストプロダクションを前提するのではなく、もう少し1発録り、プリプロダクション的な要素を大切にしたいものです。


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