偉くなることは、しあわせか。
会社員となったからには、課長となり、部長となり、役員となり、出世していくのだ。みたいなステレオタイプを本当に小さい時は思っていた。ところが、会社に入って、偉くなるポジションというのは非常に限られていて、そこに行ける人は、少ないということ。それから、そこにいることが幸せかどうか、ということは全然違う話なのだという事を考えさせられた。
先日部長まで昇格された知人と食事にいく機会があった。この方は、高校卒業にも関わらず、大企業で部長というポジションについているらしい。部長として働くことはどうですか?と訊くと、かれは、「会議ばかりで、実際自分があることは、実は少ない。」という。あとは「部長だからいうことを聴く」という事が、非常に増えたという。過去には何でもいちゃもんを付けていた人でも、部長になったとたん、「はいはい、そうですね!」というようになったという。
そんな話を聴いていると、権力を持ちたい人がいる理由が分かった。権力を持った人が手放したくない!!という気持ちになることがよくわかる。
幸せを人を服従させることに置いてしまうと、権力の母体がなくなると、幸せはなくなってしまう。部長だから、社長だったから聴いていた人のほうが多いのだから、やめたらそこまでなのだ。
そう考えると、じぶんがどう生きたいか?という問いに1つの答えがある。権力だけでは、幸せはやってこない、という事だ。