じぶんなくし、のススメ。
そもそも自分探しなんて、まだ自分にはいい面が残ってるはずだって信じてるわけでしょ。
探したあげく、最悪な自分しか見つからなかったらどうします?
「探しものは何ですか?」って、 井上 陽 水 さんも歌ってます。
「見つけにくいものですか?」って、きいてきます。
答えが見つからないなら「僕と踊りませんか?」って、誘ってきます。
自分なんて見つけてるひまがあるのなら、少しはボンノウを消そうとする「自分なくし」のほうが大切じゃないでしょうか?
夢を叶えよう、いいキャリアを築こう、資格を取ろう。社会は、個人に対して、結構なプレッシャーをかけてくる。
それは、「こうしたら幸せになるから、頑張りなさい」というような幸せパッケージのプレッシャーだ。
頭が良くて優秀な限られた人は、この幸せパッケージを手に入れるゲームに勝利することができる。
けれども、大多数のマイノリティの人たちは、この幸せパッケージを手に入れることはむつかしい。
ただ、この幸せパッケージは、本当の幸せかというと、それも少し違う。
本当の幸せは、個人個人違うものなので、パッケージにはできないし、それなりの自分なりの努力が必要なのだと思う。
みうらじゅんさんは、じぶんなんか、無くしてしまえという。この考え方は大切だ。
「じぶんがじぶんが!」という考え方になっている時は、結構危ない。自分がやってあげているという、じぶんがおっきくなりすぎると、傲慢になる。無関心と同じくらい傲慢はおそろしい。
だから、自分を無くしてしまって、利己的に何かをやってみるのも悪くない。
まず、傲慢な気持ちをなくして、誰かのために何かをすると、うれしい。
うれしいとストレスが無くなる。こんな経験をしたことは、たくさんある。
そう考えると、自分無くしは結構有効な幸せの方程式かもしれない。
生まれた時から、世の中には遅刻してきているわけで、じぶんが準備したものなんてほとんどない。
その世界で、無事に暮らせているだけで、かなりすごいことで、そこで傲慢になったら、バチが当たる。
人に優しく、おおらかな心で。そんな気持ちで毎日を過ごしたいものです。