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「自分の頭で考える読書」をよんで。


https://www.amazon.co.jp/自分の頭で考える読書-変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」-荒木-博行/dp/4534059019#

冷静になれば、世の中わからないことばかり。でも、すべてをわかったような気にさせてくれるありがたいツールに囲まれているために、大事な「問いを抱える」ということを忘れかけているのです。

小学生の時に、インターネットに出会いました。
その時は、Googleはまだ普及してなかったので、Yahoo!がメインの検索エンジンだったと記憶しています。
そこから、Yahoo!BB(いまのソフトバンク)が、駅前で無料のルーターを配っていて、我が家にも家にインターネットがやってきました。

最初は、特にコンテンツもなく、限られたページを何度も行き来したりしました。それでも、現実とは違う仮想空間で、ここまでの情報が得られるものかと感動したことを記憶しています。

おばあちゃんと話していると、「なんでもわかるあの機械で調べて」と聞かれることがよくあります。

「もちろん、調べられることは出来るけれど、そこにある情報が正しいかは分からないよ」と答えると、腑に落ちない顔をされることもよくあります。

おばあちゃん世代からすると、マスメディアが言っていることは間違いなく正しくて、インターネットも同じような存在として捉えているのでしょつ。

話は少し脱線したけれど、「正しいかわからない」を考えることが、ここまで必要になった時代というのは過去にはないのではないでしょうか。限られたローカルコミュニティで暮らしていた時は、そこのローカルルールが全てで有り、それ以上でもなかったからです。

今はグローバルに、インターネットで全てが繋がっています。(少なくともそのようにみえている)

本当につながっているのかは別にしても、膨大な量の情報が頭の中に押しかけてきて、洪水のような状態になっています。マインドフルネスや瞑想が流行るのは、こうした流れにストップをかけたい人間の本能なのかもしれません。

この本を読んでみて、そもそもなんだろうという、問いが以前よりもくっきりと頭の中に浮かぶようになりました。

電車をみていると、それぞれスマホの中の世界にどっぷりつかって、時間を過ごしている人ばかり。

自分らしく生きたいというのは、いつだって人々の永遠のテーマだけれど、そんなことを考える事すら、今の時代は難しい。

だからこそ、本を読んで、余白を持って、自分に対して問いかけをする時間や余裕を持つことを見直すべきなのかもしれません。


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