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音楽を味わいたい。

音楽を大切に聴いているのか?

ふとそんな疑問が自分の頭の中に降って湧いた

小さい頃は、両親がラジオにとった音楽を聴かせてくれたり、
TSUTAYAで借りてきたCDをテープやMDに録音してドライブしたり
アイポッドが出てからは、CDをパソコンに取り込んだりしていた

アーティストがこだわったジャケットをまじまじと眺めてみたり
洋楽ではライナーノーツ(解説)を読むことがとても楽しみだった
解説を読むことによって自分の知識も増えたし、
関連したミュージシャンを知って、音楽の幅が広がっていった

では、今はどうでしょうか?
サブスクというとてつもなく便利な仕組みができて
1000円払えば、一生かかっても聴ききれない音楽にアクセスできる

でも、記憶に残っているのは
小さい頃、学生時代にブックレットを読んだり
遠くまで買いに行ったり、ツタヤで借りたりした
MDやカセットテープ、パソコンに取り込んだあの音楽たちなのだ

今日久しぶりにパソコンに買ってきたCDを色々と取り込んで見ている
CDを開いて、歌詞カードや解説を読んでいると、
日常世界とは違う世界に連れて行かれる
それがなんだか楽しくて、充実した時間を過ごしている

音楽もファーストフード化していると思った
早くダウンロードして、サビまで飛ばして聴いたり
でも、本当はアーティストは1つの音楽として作っているわけで
映画の早送りもそうだけど、そんなことを想定しているわけではない

もちろん便利になったことはいい
音楽をこんな安価でこんなにたくさんアクセスできるようになった時代はない

でもでも、なんだか消費することが目的となってしまって
楽しんだり味わったりすることから随分と遠ざかった気がした

食べ物の例で考えると、
見た目を眺めて、
じっくり噛んで、
味わって食べる

これって忙しかったり、余裕が無くなったりするとできない

気づいたらサブスクという便利の海に溺れてしまって
音楽を、何も噛まずにただ飲み込むようになっていたのかもしれない

そう思ったので、
今日はおやすみの時間を十二分に使って
音楽を心ゆくまで味わってみたい

お気に入りのCD棚から好きなアルバム選んで
歌詞カードを読んで、解説を読んで
そして音楽そのものに身を委ねて、音楽を味わってみたい

今夜聴いている曲でじんときたのは、キャロルキングでした。
雨ふる夜に、もしよければ、聴いてみてください。


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