溜まると昂りやすいので「コンスタント・リフレッシュ」を
葛藤も、怒りも、欲求不満も、溜まれば溜まるほど危ないです。爆発しやすくなります。
メカニズム
溜まったものは自然にはなくなりません
溜まっている間は、思考もその「溜まったもの」に向きがちです
信念が強化されていきます
欲求には「溜まったものを出したい」もあります
排泄が最もわかりやすい
つまり欲求のレベルで「出したい」のです
これらのコンボにより、爆発しやすくなります。
例
いきなり離婚を突きつける
いきなりキレて暴言や暴行を繰り出す
性犯罪に手を出す
対処する
対処するには、溜まりきる状態を防ぐか、そのような状態で居る時間を短くします。
これは実質的に溜まったものをこまめに解消することを意味します。コンスタントに解消する、ということでコンスタント・リフレッシュと呼びます。
コンスタント・リフレッシュを行うコツをいくつか紹介します。
代替手段を探す
溜まったものを出すための「本来の手段」が使えないことがありますが、代替手段なら可能です。
最もわかりやすい例が性欲です。パートナーがいなかったり、いてもセックスレスだったりすると解消できませんが、代替手段は色々あります。
オナニー(自慰行為)をする
セックス目的の出会いに足を運ぶ、そのような友達をつくる
性風俗を使う etc
「本来の手段じゃないと嫌だ」というプライドは発生しがちですが、それで溜まりに溜まって爆発してしまったら本末転倒です。
※あくまで好例として挙げたものであり、性との向き合い方に関する議論は本記事では割愛します。
問題と逃げずに向き合う
特に対人的な不満については、言わずに溜めるケースが多いですが、言わないと相手も気付かないので改善されません。溜まり続けてしまって、どこかで爆発します。
逃げずに向き合ってください。ちゃんと言語化して、伝えることで改善を図ってください。
特に日本はハイコンテキストな文化であり、言わないことが多いですが、ハイコンテキストが通じるのはビジネスや組織など「全員が従うべき統一的な空気や理」だけです。私生活では、これは当てはまりません。だからこそ、明示的に伝えることで、お互いにすり合わせていく必要があります。
※十分にすり合わせができた後であれば、ハイコンテキストは可能です。
実を言うと、ちゃんと話し合うためには、話し合いが通じるかどうかが重要です。これをトーカブル(Talkable)と呼びます。お互いがトーカブルだと対等な関係になれます。
パートナーを選ぶ際は、ぜひトーカブルであることを意識してほしいです。経済力、趣味や性格の一致といったものと同等以上に重要だと思います。
規則正しく生活する
コンスタントに解消したいなら、規則正しく生活するのが最適です。
解消するための行動を忘れてしまいがちだからです。さらにタチが悪いことに、仕事など忙しくて優先度の高い営みに溺れてしまって、正当化もしがちです。
規則正しく過ごすことを覚えれば、解消のための行動も規則的(たとえば定期的)に行いやすくなります。
解消頻度を知る
どの程度の頻度で解消すればいいかは人によって違います。
わかりやすいので再び取り上げますが、性欲も、毎日解消しないとムラムラしやすくなる人もいれば、一週間以上何もしなくても平気な人もいます。もちろん、障害や加齢などで欲求そのものが薄くなる・なくなることもあります(この場合はそもそもコンスタント・リフレッシュは不要)。
本当に人によって違うので、自分にとって適切な頻度を模索したいです。頻度が足りていないと、解消のための行動はしているのに爆発しちゃった、なんてことになりかねません。爆発を食い止められなければ意味がないのです。