ビジネスにおける「アモルファス」
アモルファス金属や結晶の話は無関係です。ビジネス用語として、新しく定義したものです。
アモルファス
アモルファス(amorphous)とは、概念的かつ曖昧であるさまを指します。
概念であること
概念であるため、何らかの名前と定義は定まっている
抽象的な話だけでは概念とは言えない
それを自分なりに定義づけて名前をつけて「概念」に落とし込む必要がある
曖昧であること
たとえばエビデンスがない、明確な意思決定や合意形成が下されていない等
宙ぶらりん、あるいは正しさがないとも表現できる
ネガティブケイパビリティでいうネガティブのニュアンス
思考の飛躍に必要
ビジネスとアモルファスは相性が悪いです。
一方で、昨今は VUCA かつ DEIB の時代であり、先が読めず変化が激しい上に多様にも配慮も要求される、と難しい時代となっています。このような時代で生き残るには、変化し続ける力や中長期的に備える力が要りますが、ここで思考の飛躍が必要です。
例:
SFプロトタイピング
アモルファスと言えるでしょう
数十年スパンで未来を考えてそこからバックキャスティングします
アモルファスとはいえ結構つくりこみます:
対話を通じて細部をつくりこむし、作家の力も借りてストーリーももたせます
当サイトの提唱であり、テキストによる「実用的な」概念を、名前 + 箇条書き数行程度で表現します
細かい解釈を読者に委ねており、読者主体で思考を広げていけます(描写の委譲)
また当サイトで開発・提示している数々の仕事術も、アモルファスなものが多いです。つまりは概念的であり、正解と呼べるほどの権威性や成果もないものです。
この用語を定義した理由
このようなアプローチは通じづらいです。
そこで既存の単語で、かつビジネス領域では使われていないものを持ってきました。
amorphousは「無形の」の意味です。具体性や正解といった「形」がないものを扱うのだ、という意味合いを込めています。