スルースキル(スルー力)を制する者は、人生を制する
瞑想も、余計な一言を言わずに済ますことも、通知を見に行かないことも、すべてはスルースキル(スルー力)でこなせるものです。
スルースキルが使えると、人生において有利になります。というより、いたずらに不利になるのを防げます。
スルースキルとは
スルー力(りょく)とも言いますが、刺激に対して反応せずに済ませるスキルを指します。
狭義には「自分に向けられたネガティブな意見をスルーする」程度の意味ですが、その程度ではありません。刺激への反応をやめる、というレベルにまで一般化できます。
取り上げている例
書籍『道は開ける』や『7つの習慣』では、「反応するのをやめる」ことの重要性を紹介しています。
マンガ『異世界おじさん』では、主人公のおじさんが「心を殺すテクニック」として取り上げています。
反応しないとはどういうことか
相手にしない、ということです。
解釈をしない、思考をしない、返事や応答をしない、などあらゆる「しない」を駆使して、相手にしないということです。
道を歩いていて、たまたま石が落ちているのが目に入ったとしても、通常は気にも留めません。それと同じことを意図的にやります。
反応しないためには、意識の矛先の制御が必要
瞑想やマインドフルネスでは呼吸を意識しますが、これも意識の矛先を呼吸に向けているだけです。
人は意識を常に持て余しており、何かに向けねばなりません。それをスルーするべき対象に向けるから大変なことになります。変わりの何かに向ければいいのです。
最もよく使われているのは「忙しさ」です。前述した『道は開ける』でも、まさに「悩むのは暇だからだ」のようなことを言っていますが、要は忙しいと意識を向ける先が色々あるので困らないわけです。
※ちなみに発達障害など特性上、脳の働きを制御しづらい人もいます。薬に頼るか、環境によるコントロールに頼ってください。本記事では扱いません。
意志とは忙しさ
スルースキルはよく意志とセットで語られ、ともすると才能のように扱われることもありますが、違います。
意志とは忙しさです。意志が強い人とは、単に何かに忙しくしている人のことです。仕事とは限りませんし、時間を費やしているとも限りません。趣味、主義思想、本人にしかわからないこだわりなど色々あります。
問題は、自分が何に対してであれば忙しくなれるかということですが、こればっかりは一概には言えません。
意志とは「意識を切り替える筋肉」
もう一つ、意志は「意識を切り替える筋肉」だと捉えることもできます。
知能が高い人は軽率なことはしませんが、それは日頃から色んな対象に意識を向けているがゆえに、「意識の向き先を切り替える筋肉」が鍛えられているからです。意識を切り替えることに慣れているわけですね。
ただし、そう単純でもなく、現実的には色んな刺激がありますから慣れも必要です。
極端な例ですが、日本で過ごし慣れている人は、博識な方であっても死体や殺し合いや銃声をスルーすることは難しいでしょう。また、女性の方は痴漢や盗撮をスルーするのも難しいと思います。
逆に、慣れてしまえば、別に高い知能がなくてもスルーできます。
まとめ
スルースキルとは、刺激に反応しない、という汎用的なスキル
その正体は意識の矛先の制御
もっと言えば忙しさと筋肉
特性的に厳しい人は、薬に頼るなどしてください