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パテ屋の店先から―かつおは皮がおいしい/林 のり子 (著)

日常系料理エッセイにあらず。

科学、化学、歴史、地理、文化人類学などなど多岐にわたる興味にいざなわれる本です。よくよく考えると料理や食というのはそれらのきっかけであり結実したものであるけれど、日々の食事の準備に追われていては忘れてしまう事柄。

わたしはこの本を読んで「あ、わたしは文化人類学における食っていうジャンルが好きなんだな」と気づきました。

食材や料理に対して「そっか、よくよく考えたらそうだよね!」という、本質を考えたり知りたいのならぜひこの本を。

日々、自分の住んでいる土地の風土に合わない料理を頑張ってしてるよなーとか、地元の風土に合わせるのならやっぱりこういう手法や料理に行き着くよなーとか、そういうことを思いながら読んでいられてとても楽しい。

どうしてこの食材は、この場所で食べられているのか。とか、このように料理するのはこういった地理的理由があるだとか、そういうことが大好きな人には一生モノの本になります。ぜひお手元に。

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くつしたや a.k.a. 仮庵
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