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親が見た大学受験 #11

このnoteには、うちの子の大学受験に際し、親としてどのようなことを考えていたか、どう対応したかなどを記録しておきたい。

私立大受験結果の考察

国公立大(千葉大、横国大、都立大あたりを第一志望)の滑り止めとしての私立大の受験結果については、#10に書いた。受験大学・学部とその合否を以下に再掲する。

行末の〇は合格、●は不合格である。


〇大学独自試験
  ・明治大学・経営学部(英・国・数) ●
  ・中央大学・国際情報学部(英・国) ●
  ・法政大学・人間環境学部(英・国・数) ●
〇大学独自試験と共通テストの併用
  ・青山学院大学・経営学部(英語+共通テスト3科目) 〇
  ・成蹊大学・法学部(英語+共通テスト5科目) 〇
〇共通テスト利用
  ・中央大学・法学部(共通テスト5科目) 〇
  ・法政大学・法学部(共通テスト6科目) 〇


まず、独自試験のみの3大学・学部は全敗であった。MARCHといえば、早慶大につぐ難易度の大学群である。簡単なわけがない。早慶大に行きたい受験生も滑り止めとして受けるだろうから、優秀な受験生が多く受けているのである。

敗因は明確である。娘は事前の対策をほとんどやっていないかったのである。各大学・学部の赤本を買ってきて、少しやっただけのようであった。

私立大学の問題は、その学部に関係のある題材になっていると思う。例えば、中央大・国際情報学部であれば、ICT、AI、メディア等に関する問題が国語や英語で出題される。そのあたりの基礎的な知識を持ち、問題意識が必要とされる。高校生では、そのあたりの対策をしていないと、解答することがなかなか難しいと思った。

合否発表の後しばらくして公表される得点を見ると、合格最低点との差はいずれも数点であった。小問にして2つ程度で惜しかったように見えるが、このあたりにたくさんの人が累積していると思う。そう簡単ではないのである。

一方で、共通テストの利用あるいは併用方式は全勝であった。この結果について話をするためには、うちの子の共通テストの結果を示しておくべきであろう。

#9にも書いたが、うちの子は秋ごろまでの共通テストの模試の出来が思わしくなかった。そのため、本番ではよくできて65%~70%程度だろうと考えていた。しかし、実際の共通テスト本番は思ったよりもよくでき、75%であった。秋ごろの模試では6割強しかとれなかったが、その後よくがんばったのである。

共通テスト前に出願した法政大・法学部(共通テスト利用)は、河合塾によるボーダーが73%程度(ボーダー点数は、大学指定の配点に従って換算した点数であり、素点とは異なる。他の大学・学部も同じ。)となっており、この点数をクリアしていた。また、成蹊大学(独自試験+共通テスト)は独自試験があるものの、共通テストのボーダーは71%であったため、これもクリアしていた。

同様に、青学大・経営学部中央大・法学部については、ボーダーとほぼ同程度の点数であった。青学大の方は学部独自の英語試験も加わるため、その出来次第であるが、この2大学とも可能性があると思った。これら2つは、共通テストの結果を見てからのダメ元の出願であったが、結果うまくいった。

以上からの結果論であるが、うちの子のような国公立大狙いの受験生は、私立大は共通テスト利用を主体にすべきであると思った。共通テスト利用は受験料も比較的安いし、試験会場まで行く時間や試験を受ける時間も必要なく、大学・学部ごとの問題傾向に沿った対策が不要などメリットが大きい。

そもそも、共通テスト利用の入試形式は難しいと思っていた。試験も受けなくてよいため、上位の国公立大に合格できるような受験生が、念のために出願しておくことが多いと思ったからである。このため、私立大は大学独自試験を中心に出願し、共通テスト利用は1,2か所で十分かと思っていた。大学独自試験も、国公立大2次試験の勉強を進めていれば、十分対応できると、甘い考え方があった。

以上の一連の私立大受験により、当方が学んだことをまとめると以下になる。

  • 国公立大(千葉大、横国大あたり)の志望者は、MARCHの学部独自試験には、過去問の傾向を見てしっかり対策しないと合格できない。

  • 国公立大の志望者にとっては、滑り止めとする私立大の試験は「共通テスト利用・併用」方式受かりやすい。

  • 「共通テスト利用・併用」方式には、共通テストの後に結果を見てから出願できる大学・学部があるため、入試要項を事前によく調べておくべし。

(以上)


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