【短歌】株式会社 世界神
神様は地球以外の業務にて多忙につき後に回しがち
どの部署のどの神様が担当かわからなくなり問い合わせする
日本担当神は辣腕 たまにはポカするけど仕事はできる
だいたいがシヴァのせいだとぼやいてる 立て直すのが責務だとして
社長、何やってんのマジやめて ゼウスに意見する部下の気苦労
集まりし人々の意見に神も震える株主総会かな
店主の都合によりしばらく閉店 そうなってくれるなよ地球
今回の作品について
九月から毎日、「単語で短歌」というXアカウントのお題をもとにして日課として短歌を詠んでいるのですが、ある日のお題が「神」でした。
上記を詠んで、いろいろと想像してみたわけです。
この世界や宇宙がなんらかの会社組織であると仮定して、
神様がワンオペで働いているのかな?と思うと大変そうだし、何だか可愛くも可哀想にも感じられますし、親しみが急に湧いてきました。
世界にはいろいろな神話もあるので、たとえばギリシャ神話のゼウスの部下たちはそれはそれは大変だろうなと考えたり、現在(2024年)の世界情勢を見るに相対的にめちゃくちゃ平和な日本の担当神(やおよろずですからね。超大企業)はなんて優秀なんだと思ってみたり、どんどん想像が膨らんで連作となりました。
世界各地の神話、特に詳しくないのですが読んでみたくなりました。いろいろと漁って見ようと思います。
どこかのあなたへ、その何らかの感情に触れることができましたら幸いです。