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【短歌】呼び名なき或る日たち5
呼び名なき或る日たちとは
わたしは基本的に何らかのテーマを設定して連作短歌とすることが多い。しかし特にテーマを決めず気のままに詠むこともある。そこでそうしたテーマなき、呼び名なき或る日の歌たちをまとめたもの。
今回の作品たちが、どこかのあなたへ、その何らかの感情に触れることができましたら幸いです。
他愛のない個人の記録
歯ブラシやタオルを買い換えるタイミングよくわからないまま生きる
手の先が震えはじめたが指には指の事情もあるんだろうし
三姉妹 祖父の死因を議論して 風とともに去りゆく夕方
目覚めたらしていたはずの耳栓の片一方だけがいなくなり
親子かな風呂場にいた虫三匹潰した後で考えている
雑感
わたしはつい先日、短歌をはじめたばかりの初心者だ。
批評を行うほど短歌に通じているわけではないので、1首1首に対する善し悪しを明確に判断するすべを持っていない。自分の好みで良いと思うかそう思わないかを判断することになる。
何かの意図や想いをのせた短歌、レトリックを駆使した短歌、比喩や暗喩があっても素敵だ。韻を踏んだり、言葉遊びやリズムあふれるやつも楽しいし、風情あふれる歌も格好いいし、感情をぶちまけたようなものも好ましい。現代短歌でも和歌でも定型でも破調でもやはり短歌が好きだ。
日ごと、短歌に対する興味・関心が増すばかり。
前述した短歌たちがとても好きである。自分が詠む際もいずれかに当てはまるように思う。
でも、どういえばいいだろう、そんなに気にとめないような、ものすごく個人的な、いってしまったら割とどうでもいいことを詠みたい・読みたいときがある。
何気なく見た風景や、ふと思った小さな疑問。身の回りで起こった些細な出来事。そのなかにあるほんの微かな詩情。それをなるべく修飾や誇張をせずに表現してみたい。
そうした思いでちょくちょく詠んでいます。