他の星との交信@プリムローズヒル in London
プリムローズヒル。
北ロンドンに位置するちょっとした丘。ロンドンの中心部から、バスで30分以内の場所。丘のてっぺんからは、ロンドンの街並みがある程度展望できる。
その近所に住んでもう何年にもなる。幼少時から大好きなメリーポピンズに出てくるバンクさん宅もこの周辺がモデルになったと言われた時もあった。
奇遇にも以前住んでいた西ロンドンのフラット周辺も推定場所だった。
奇遇というか、お願い事が叶ったというべきか。
ちょっと前まで、ロンドンの気温はとても暑い夏を感じさせていた。
いい感じのマイルドサウナの中いるような気にさせる夜の部屋の中。夜な夜な彼と一緒にプリムローズヒルに散歩をしに行っていた。
夜のヒルに通い始めて、二日目、丘の下のフラットな場所で、2人で星を見ていた夜。あたしは、子供の頃から星を見るのが好きで、あれは、北斗七星だ、カシオペヤ座だ、北極星だなどと指をさして楽しんでいた。
ふと、彼の気を感じて目を向けると、彼がちょうどゆっくりとポッケに手を入れた。意識を星に向けつつ、静かにゆっくりとインクペンを取り出した。先がスーパー細いやつだ。
『はて、インクペン?』とあたしは思った。
ノートも紙も持ってきていない彼がインクペンだけをポッケに忍ばせていたのだ。
いつの間にかキャップが取り外されていたそのペンを、彼はゆっくりと空中に掲げ、ある一つの星をトンガリで指した。
東南に位置する、3つ縦に並んでいる星の真ん中の一つだ。
あたしは、
『結構小さめの星達なのに、まぁ器用に真ん中だけを指せるなぁ』などと感心していた。興味津々で、あたしの気配を出さないようにしつつ、様子を一部始終、斜め後ろから見ていた。
気配を出さないようにというのは、彼は気が見えるからだ。あたしの気が何やら動き回っていると目障り(気障り)になるのだ。
ロンドンの都市にある緑の丘。満点でないにしてもいくつか見える星々。
その空の下で、静かぁに、優しく、インクペンで星を指している、くるくるヘヤーの細くて背が高いイギリス人。
それを見ていたあたしは絵本の中にいるような気分になっていた。
星と交信をしている彼。プリムローズヒルの夏の夜中。
さらりと吹く心地よい風。『気持ちいいなー』と思っていた瞬間に、
『サーっ』と、細い光が鉛筆と星の間を流れていく。
あちらのお星様からのエネルギーがビームみたい出ているのだ。
そしてそれを、細いペン先で受け取っている彼。
不思議な光景でもあり、心がとっても温まる場面でもあった。
そして、肉眼で見える小さな星から、何やら数人(5−6人くらい、っていうか人じゃないけど)のエネルギーを感じた。
『あ、あたしを見てる』
と思った。そりゃそうだ。あちらからは、こちらがよく見えるのだ。
それを見ながら、あたしは感激していた反面、ちょっと微妙な気持ちであった。
『あの星から感じるエネルギーはいい感じなんだけど、どうなんだろう、これっていいのかな。』
良いも悪いもない。そういうことなのだ。
『自分だって、言ったら、今回は地球人として生まれてきた宇宙人であるのに。何を言っているんだ今更。。。』
と心の中で自分が言っていた。そりゃ、ごもっともだ。
たまに、自分の頭の中が、不思議と『我は人間である。』ということを違う方面から主張する時がある。面白いものだ。
彼は、ゆっくりとペンを下ろし、いつの間にやら丁寧にポッケに入れていた。とても大切な宝物を扱うように。
こういう時は、あたしは彼にいっぱい話しかけるのを控えるようにしていた。起きたことを消化したいだろうと思うからだ。
後から、「あれは今まで色々起きた人生の中で一番のセンセーショナルな感動シーンだったよ」と伝えたら、とても喜んでいた。
彼にも初めての出来事だったのだ。
その後、家に向かう歩道を歩いているとき、ふと、右斜め上の空から何かを感じた。何だろう、と思って顔を上げてみたら、さっき彼が交信していた星がそこにあった。あたしは、その星からとても優しくエネルギーが流れてきているのを感じた。
遠くから、数人(数ET)があたしに向かって優しく手を振っているような感じだ。
『いつでもあたしたちは、あなたを受け入れているよ』
と、言ってくれている様なエネルギー。
あたしも笑顔で手を振って愛を送った。
その一瞬、あたしは自分を振り返った。
あたしは彼と星が交信中している最中、他の星の方々を、ほんのすこし受け入れていない気持ちが湧き上がっていたことに、気が付いた。
だからだ。
その星の人々が、
『大丈夫、不安がらないで良いよ。いつでも私たちはあなたを迎え入れているよ。』
と、言ってくれていたのだ。
そのことを彼に告げると、『本当そうだよ、もっとオープンでいいんだよ。』と返ってきた。そして、思い出させられた。
あたしは、この地球も宇宙もあたしもOne Love でいたいのだ。
だから、いつでもあたしの感じたことを安心して受け入れて、楽しめば良いのだ。
ありがとう。
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