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ガラス越しの恋のようで

きみの肩とすれ違うとき フローラの風が香った
小走りのきみ 振り向くきみ
揺れる髪と花束が 透明な風のプリズムの中で交錯する
・・・・
きみは手を振って
僕は少しわらって
またひとつ僕の記憶の印画紙に
きみが静かに焼き付けられる

きみを見てると いつも
薄黄色のリボンの優しさで
愛を確かめるけど
どこかガラス越しの恋のようで
五月の風のせつなさで
もっともっときみを確かめたくなる