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似非少数派ニューヨークへ行く

少数派になりたい、少数派にあこがれる、そんなときがありましたし、
今もそういう傾向があるのではないかというのが、否めない感じがある。

何かに対する反抗。
あるいは逆張り。

何者でもない、何にも成れない自分を慰撫するための逃避。
それこそ田舎者根性丸出しの。

ちょっと人とは違うものを好んでいることを、無理やり自分のアイデンティティにするような。

たとえば、カウンターカルチャーとしてのサブカルチャー、それを好んでいるという自分自身の特別視をあらかじめ周囲に期待するような浅ましさ。

そんなことを言いながらどんなものが好きかと言えばヴィレッジヴァンガードで売っているものを有難がるような程度で。

主流からちょっと外れたものを好きな自分が、好きな自分みたいな。

ニンテンドーよりもセガ

ビックリマンよりラーメンバー

コロコロよりもボンボン

ジャンプよりもサンデー(そして/またはチャンピオン)

ジョージアよりも伊藤園

逸脱もいつだってその程度なのに。
本当に好きなら何も咎められる筋合いはないだろうけれども。

好きなものを好きと言える気持ち、
抱きしめていたいのだろうけれども。

もしそういう状態になっているのであれば、
せめてそういう自分の状態に自覚的でありたいな。


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