木を伐りすぎるとどうなるの?
少しネガティブな話になるけど、木を伐りすぎるとどうなるのかって話をしておこう。
まず、なぜ木を切るのかっていうと、例えば
家を建てるのに必要だったり
燃料になったり
紙になったり、
最近ではエネルギーに変わったりしている。
色々なことに木は使われていて、日本の森は年々大きくなっている。
それならどんどん伐って、どんどん使えばいいんじゃない?
伐った後は、植えればいいじゃん。
植えなくても、どうせ生えてくるんでしょ?
っていうのが、ほとんどの人が思う事みたい。
けど、木を伐りすぎるのはリスクもある。
例えば一つは、大雨の時。
森は、雨を地面に落ちる前に蒸散させたり、
落ちた雨を地面に吸い込んだり、木が吸収したりする。
木がないと、大雨は地面に吸い込まれる前に地面を駆け降り、森の土と一緒に川に流れる。
川底に土が積もって川が氾濫したり、土砂崩れを起こしたり。
このヤバさはテレビでもよく報道してるからみんな知ってると思う。
二つ目は、木を育てる大変さ。
木は、大体森と呼べるくらい大きくなるのに、40~50年かかる。
その間に、
1.木を植えて
2.草を払い
3.邪魔な木を伐り
4.間引きを2回くらいして
やっと木材として使えるようになる。
この1~3がめっちゃ大変で、みんな仕事を辞めてしまう。
特に草払いは真夏の30°を超えるような暑さの中だから、ほんとにヤバい。
そんな感じだから、僕らは木を伐りすぎたくない。
土砂崩れなんか起きてほしくないし、大変な仕事を後輩にさせたくない。
何よりも先輩たちの大変な仕事を、無駄にしたくない。
既にある未来を、次の未来に繋ぎたい。
そんな思いで、毎日森に向かっているんです。
では、また。