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語り継がれる空間のつくり方

GLIPプロジェクトではエコをテーマに加えたオフィス空間づくりを実践しました。
その中のひとつでストーリーロングライフデザインをかけあわせたサステナブルな空間のつくり方をご紹介します。


活かすデザイン

長年、歴史を紡いできたビルの特徴を活かしたコンバージョン物件のため動かせない壁(構造を兼ねた躯体)ですでに仕切られた部屋があります。
海外から訪れるかたも招くため
“日本の美を感じる”をテーマに構築しました。

レセプションルーム

ロングライフデザイン

椅子はHIROSHIMAチェアを選定。
名作チェアとして普遍的な意匠と機能の美を纏った唯一無二の存在です。
自然とアームを撫でたくなる滑らかな細工が施されたディテール。硬い木材で頑丈な作りなのに座った時に痛くない長い時間で座れる椅子。
意匠と機能が考え抜かれたプロダクトは長く愛用される一品としてグローバルな来訪者を迎え入れてくれます。

「HIROSHIMAという名前は平和の象徴として世界の多くの人が知っていて、
一度聞くと忘れない。これからは地方の中小企業がダイレクトに世界へ発信し、
積極的に繋がっていく時代になる。マルニがこれから本格的に世界展開をしていく上で、とても相応しいネーミングだと思う。」

Designed by NAOTO FUKASAWA

マルニ木工HPより引用

伝統織物でストーリーを表現

中央の大きなテーブルは椅子の材質と融合し楢の無垢材で構成しました。
そして目につきにくい部分ですが中央部に西陣織を取り入れています。

1000年以上の歴史があるとされる日本が世界へ誇る織物、西陣織。
細尾の西陣織は最近ではハイブランドとコラボレーションするなど独自の世界観を持った今をときめくブランドです。
(当時はまだ多くのメディアに出たり取り上げられる前でした)

祖業が織り機であることから素材のインスピレーションを膨らませて100年近くを迎える歴史を感じられるストーリーを描きました。
優しく控えめながらもそこに存在することで悠久の時を感じます。

西陣織

長く愛用できることがエコ

プロジェクトを進めていた4年前は今ほどエコの素材やアイデアを取り入れた事例は少なかった印象です。(今ではたくさん増えました)
今後も紹介していきたいですがオフィス全体にエコのテーマを取り入れています。

一方でこの空間はいわゆるエコな素材(リサイクル生地など)で構成されてはいないです。

その代わりにサステナブルな視点に立ち、
長く共にできる空間を目指しました。
結果、唯一無二の空間となりGLIPへ訪れる方々をおもてなしする場所として活用されています。

時代の変化に応じながらも不変的なモノの
良さ(価値)を感じる=サステナブルな空間

何よりも社員の方々がその場所のストーリーを語ってくれる様子を見れることがこの空間の一番の価値だと感じています。


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