【毎週ショートショートnote】ヘルプ商店街
「助けて、ひったくり!」
アーケード商店街に犯人は逃げ込んだ。
『ここを突っ切れさえすれば』
すると、前方にマネキンが。
犯人が避けようとすると、その手をマネキンがつかむ。
「高木洋品店です」
『ひっ』
その手を払い、犯人は商店街を走った。
次は目の前に、野球の素振りをする集団が。
「松山スポーツです」
『元サッカー部をなめるな!』
店頭のサッカーボールを盗ると、華麗なドリブルで集団の間を駆け抜ける犯人。
「ボール泥棒!」
もうすぐ出口だ。
その時、頭上のアーケードが開き、ゴンドラに乗った一人の老人が空から舞い降りた。
神々しい光!と思えば、村田電気店が照明を当てている。
『どけ、じいさん!』
「この優待券が目に入らぬか!」
純金の優待券。
『まさか、全国の商店街を街ブラされている訪問様…ははぁ』
観念した犯人。
その後、訪問様の家来となり、地域活性化アイドル【商店GUY】を結成したとか。
(400字)
今週も参加させていただきました。いつもありがとうございます!
ここ2週間ほど、当初の締切日を豪快にはみだしてしまっているので(反省)、癖になる前に次回、お題からは締切内になんとか形にしたいところです。
どうか楽しんで読んでいただけますように!
さて、ご存知の方もいるかと思いますが、
僕自身も400字ショートショートを書くきっかけとなりましたSSG(ショートショートガーデン)という投稿サイトで、3年ぶりにコンテストが開催されております。
プチコンといわれるコンテストで、今回のテーマは『旅』です。
こちらは、3月末までの締切となっています。
僕自身も過去に、プチコン『花』、プチコン『海』、プチコン『新生活』と参加させていただき、作品を電子書籍化していただいたこともあります。
400字という文字数(毎ショの410字もですが)は描けることはとても限られているんですが、その字数内で物語を完結させる力や、アイデアをひねり出す力というものを育ててもらった場所だなぁと、とても感謝しています。
今では、400字で完結させたものを、4000字に広げるという書き方もしたりしていますし。
なので、興味のある方は、ぜひこの機会に挑戦していただけたらなと思います。
もちろん、ほかの方が書かれたコンテスト作品を読むこともとても大きな刺激や気づきとなります。
プチコンが盛り上がることは、僕自身もとても嬉しいことなので、こちらのnoteにも書かせていただきました!