時転車の旅〜Day. 6:金色の斧〜|ワンダリング・ノート -PIXEL-
ライス:貴様が探している『ゴールデン・アックス』なら、ここにあるぜ?
ダン:何だと? なぜお前がそれを持っている!?
ライス:ここの公園の池で釣りをしていたら引っかかったんだ。AI釣り竿、あれは便利だよなあ・・・勝手に目当てのものを探してくれる。
ダン:釣り竿だと・・・? この俺が池の番人に渡しておいたあの「釣り竿」の事を、どうしてお前が知っている?
ライス:さあ、どうしてだろうな? 「絵本世界」ってのは、何でもありだな。ちょっと覗かしてもらったぜ。
ダン:・・・招かれざる客か。この俺の世界に無断で入るとは、いや・・・このピクセルの世界と繋がっているせいか?
ダン:ここでの「俺の能力」が制限されているとはいえ、お前程度の口を割る事など造作もない。
ライス:(え・・・もう少し引っ張れ? いやこれ以上は)ボソボソ・・・。
ダン:やはりな。この俺を足止めするための芝居だったか。あの細っこいお前が、そのような身体で現れるのも妙だと思っていた。くだらん威嚇のつもりか?
ダン:ふん、ピクセル化しているが・・・思った通り偽物だな。選ばれしもののみが握ることのできるあの「金色(こんじき)の斧」が、お前のような雑魚に所持できるはずがない。
ライス:くっ、もはやこれまで・・・!
「ライスマンサー!!」
ダン:逃げたか・・・。「永霊鏡」よ、何を企んでいるか知らんが・・・お前らは追い詰められているのだ。せいぜい無駄な時間稼ぎをするがいい。
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