認知症世界の歩き方
\地球の歩き方\という書籍、流行りましたよね。
私が20代の頃、何冊も購入して、海外の風景を想像したり、実際に旅してみたり。
「認知症世界の歩き方」ただただ、母が心配で深刻に考えていた私にとって、ユーモアあふれる世界観に、思わず笑いが込み上げてきたり、母という世界のことを想像してみると…「認知症」=「治らない」という病への恐怖や不安が少し和らぐ感覚を覚えました。
とてもオススメです♪
【離れて暮らす親のサポートを考える】①
以前は、自分の子どもが成人して、その次のライフステージに「親の介護」というものがくるのだろうな…と考えていたけれど、もうそんな風に都合よくステージは待ってくれない時代。
息子たちにお金が今からかかるよ~という、このタイミングで親のサポートまでを同時に考えなきゃいけない…静岡にいたら、もっと気軽に帰れたのに、ちょっとだけ、距離が悔やまれる。
もしもの時、かけつても、間に合わないとか?!
ぐるぐる、嫌なことが頭をまわりだし…
でも、後悔はしたくない!
やれることを、少しずつ、やっていこう!
まずは、兄弟会議をオンラインで行い、介護保険の活用方法や頼れる親戚の人に、我が家の状況をお伝えするところから始めた。
我が家は3人兄弟で、私が長女で北海道。次男が名古屋と長男が姫路で、二人とも結婚して、働き盛り&子育てがワチャワチャしている時期。
お母さんの物忘れと、父が手術&2ヶ月以上の入院。親へのサポートを弟たちは、どう考えているのだろう?
「お姉、頼むよ~」とか言われるかと思っていたら、全く、ぜんぜん、本当、ちょっと驚いた。
二人とも、しっかりした大人になったのだな…と思うと同時に、親との時間にやり残し感がある私には、まだ割りきれない…という場面もあったり…。
母1人では、生活が難しいだろうと思い、介護保険が利用できるまで、「北海道にお母さん、引き取ろうかな…」と私が言った時、下の弟が
「誰かが負担したり、役割りを持つのはやめたい。むしろ、親が自分たちの終活をして、それをオレらに伝えてくれないと、わからない。」
と言って、しきりに、
「介護は家族だけでやらない方がいい。親がなんも決めてないなんて無責任すぎる!サポートをフルに活用して、足りないとこを兄弟でみていく形をとりたい。引き取るとか、側に引っ越すとかやめようよ。」と、繰り返していて、私は、まだまだ頭が、昭和なんだな~と感じた。
介護が、兄弟の不仲を生んだりすることを、弟は良く理解しているのだろう。また、女性だけが、その役割を背負いがちなことにも、問題意識を持っているようだった。
その場しのぎではなく、始めにちゃんと道筋たてておきたかったのだ。
そうだよね。わかるよ…
…正しい判断だけど、両親はどう思うかな?
終活らしいことをしていないのは、本当問題だけど、父には、母が認知症と思いたくない。
まだ認めたくないという思いもあっただろう。
心のどこかにモヤモヤが残っていた。
ただ、弟たちが反対なら、まずは足並みを揃えることを重視。長いチーム戦、感情や自分の価値観だけで行動するのは避ける、小姑がやりがちなことには、注意をはらった。
モヤモヤを消すためには、二人の考えでどこまで、良い方向にもってけるか?それをまずは、実践してみる。
距離的に我が家は、
・北海道の私…問い合わせや予約係として、行政や病院予約等との連絡役になり、ケアマネさんの連絡先登録をしている
・名古屋の弟が、短い時間を活用し、たまに見回りをしてくれる
・姫路の弟は、1泊2日以上時間を設けて実家を訪ねて、介護保険の手続き書類と、担当医から診断書を受け取ったりしてくれる
結局、今は姫路の弟が一番負担が大きいが、なんとなく、この役割分担で、この2年を過ごしてきた。
交通費やその時に気になることに、支払いをしてくれている上の弟には、父と話せる時に保留にできるお金の相談をしたが、やはり、ここで、ややもめる…
これは、また、次回につづくお話。
\親のサポートは、協力者探しとの根回しから/
※姉は先走らないことに注意(我が家の場合)
◆協力者の問い合わせ先の記録◆
・行政(地域包括センター)
問い合わせをすると担当さんがついてくれて、まずは訪問してくれる。とても迅速かつ丁寧で、あれから2年近く定期的に連絡をくれる。気難しい父とも、根気よく信頼関係を築いてくれている。有難い。
・医療(市内、認知症疾患医療センター)
地元を離れて15年くらいで、市内にには認知症のための医療センターやケアセンターがあり、年々子どもの姿を見なくなったり、大きな工場が空き地になって閑散としている風景もあるが、高齢者サポートは充実している。久しぶりの旧友に連絡をしてみると、意外にも誰かしらが勤務していたりする。母のおかげで、ご縁が繋がる。
・ご近所、親戚
父のお姉さんと、従兄弟たちが、状況を説明したら、すぐに「パトロールしてくるよ~」と言ってくれて、コロナの時期でもあり、皆忙しいだろうに、お互い様~という返事。なんとも頼もしい。
母がこれまで、してきたことが「お返し」されている様で、ご近所さんが、週に何日か食事のお裾分けをしてくれている。今後は、配食サービスを利用してみようとも考えている。1食500円弱で安くて栄養も取れる。二人で月に3万なら安いと思う…ただ、今、この3万…
我が家は息子の仕送りにまわしたいな…というところも考えて足踏みしてしまうので、父に要相談。