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『子どもを信じること』の簡単さ難しさ尊さ

基本的に「まあ何とかなるっしょ〜」なタイプなので、あんまり多くは読んでいないけれど、子育て系の本を読む時に私がいつもちょっと気をつけていることがあります。
それは、「ほんの少し、本との距離を保って読む」こと。

そう。背筋は伸ばして!本から目までだいたい40cmぐらいでキープして!…ってことではなく(いやそれも大切だけども)、「心理的ないい感じの距離感を保つ」っていう意味合いで。(ちなみに物理的にはよく猫背です。あかんです。)

というのも、そういう類の本ってよく「良い事例」と「残念な事例」が示されてあるわけでして。特に「残念な事例」があまりに自分達とかけ離れているケースでは心穏やかに読み進められるけれど、大抵の場合いくつかは(いや、本によっては9割9分レベルで)、「うおぉ、これやっちゃってるよ…」「え、これ思いっきり通常運転のいつもの光景だわ…」となります。

そんな時も、なんだかんだ言いつつまぁ子どもは元気だしいっか!大丈夫!って思えるメンタリティーであれば、「そうかここを今度はこうしてみようか」と前向きに取り組めたり、もしくは、一時の反省と振り返りのみで一瞬で忘れ去られて元通りだったりして(←)、それでもケラケラ親も子どもも笑ってたりするのだけど。

子どものことが上手くいっていなかったり、原因はどうあれ自分の気分が落ち込んでいる時にそんな「残念な事例」がバリバリ共感できる内容の時は、あぁ私ってなんてダメな親なんだろう、ごめん世界中の子どもたち…ぐらい過度なダメージを受ける可能性もあります。

元気な時ですら、日々の忙しさに追いまくられて余裕が無かったり疲れていて、子どもの話を聴くのもついついおざなりになったり、という場合…。
「良い事例」はまるで聖人君子のような非現実的なものにすら感じられたり、「悪い事例」にはまるで自分のことを責められているような気がしたりするもんです、よね?

『子どもを信じること』 - 著者:田中茂樹さん

子どもを信じる!なんて素敵なタイトルだ!と一目惚れして、noteのレビューもいくつか拝見し興味が湧いて読んでみたこの本にも、やはり「良い事例」と「悪い事例」はたくさん載っていました。

その中で特に私がギクっとしたことは、小言。あーだこーだ。うわあ最悪だ、たぶん言いまくってる。。。自分が子どもの時は、大人にごちゃごちゃ言われるのはものすごく嫌だったのに、どうして立場が逆になると注意ばっかりしてしまうのか。。。うわぁああん。。。

と、こんな感じで自動的に思ってしまう節は、どうしてもあります。でも、反省することは大切だけど、自己嫌悪にズブズブにハマっていくのは本道ではない。著者も、読者の自己肯定感を奈落の底に突き落とす目的で本を書かれたのではありません。むしろその逆のはず!

これまで多くのケースに出会ってきた経験から見て、子どもに起こる問題はさまざまでも、親のとるべき態度や方法は、ほとんどの場合同じであるというのが、私がたどり着いた考えです。
それが、「子どもを信じること」なのです。そして、より具体的に言えば、「子どもに小言を言わず、やさしく接する」ということです。
手出しをしなくても、子どもは、自分が幸せになるためにとるべき行動を、自分からとるようになります。そのことを信じて、子どもと向き合うのです。

「はじめに」より

本書全体を通じて、「子どもを信じる」こととはどういうことか繰り返し示されていました。通読すると、いかに「子どもを信じる」ことが重要か、具体的にどういうことなのか、のヒントをたくさん知ることができます。

この本は、4人男子(!)のお父さん、医師、臨床心理士、地域の遊びサークルのおっちゃん、の4足の草鞋を履く著者の田中さんの経験に基づいて書かれていました。

経験論がベースという意味では、比較的ケースファイル的な要素が強めの本とも言えます。そういう面では、事例は事例。どの子にどんなやり方や声かけが本当に合うのかどうかは、子どもによっても違うこともあるでしょう。時には、本に書いてあることはたまたまあった成功事例の結果論でした、ってこともあるかも知れない。

でも、個々の子どもたちとの具体的なエピソードの数々を見ていると、普遍的な部分もあるよね、それって何だろうね、ということが、どんどん深く考えさせられます。子どもの成長に伴ってときどき読み返してみても良さそうです。

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さて、まずは読んだ。読み終わった私はどうしようか。まずは余計な小言を減らすために、自分なりにできる範囲で試行錯誤してみよう。

小言を減らすために紹介されていた「アイスクリーム療法」は、うちだと冷凍庫のキャパが無いな。何か代替法があるといい。うーん。とりあえず、余計な小言を言いたくなったらぐぐっと飲み込んでみよう。飲み込み続けるのが体に悪そうなら、何とか気を紛らわせることにしてみようか。

発する前に止めてみて、ベクトルを他に向けてみるとか、どうだろう。
ためておいて、別方向に発散。
…ん?これって、なかやまきんに君のすべり芸と同じじゃないか。よし。ものは試しだ、やってみよう。

ってほら、明日の準備したの?いつまでテレビ観てr…と言いたいところを、今だ。
飲み込んで…うぐっ…代わりに頭の中でこれを叫ぶ!

アーーーーノルド!!!


シュワル!!!




…zenegger!!!



…(ニコッ)


(お後がよろしいようで…!)


<参考資料>
分からなかった方は、こちら2:35あたりからどうぞ。30秒ぐらいで終わります。


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