年の瀬に読む『きれいなシワの作り方』
最近そこそこしっかり体調を崩してしまい、年末年始は自宅静養が確定しちゃいました。やっと熱は下がってきたけどフラフラで部屋にこもっていると、隣のリビングからはテレビを観る楽しそうな笑い声が聞こえてきて寂しい…苦笑。
というわけで、少しずつ本を読んだりnoteを読んだりの気力が湧いてきたり、でもやっぱりまた寝ちゃったりという状況下、とてもちょうど良かった本をご紹介します。
『きれいなシワの作り方 淑女の思春期病』- 著者: 村田沙耶香さん
これもnoteで複数の方がオススメされていて気になっており、やっと読めて嬉しいです。村田沙耶香さんのエッセイ。ぶっ飛んだ世界観に圧倒される数々の小説を世に打ち出す、村田さんの頭の中は果たしてどうなっているんだろうといつも不思議だったので、ご本人のエッセイなんて渡りに船でした。
小説のお仕事の傍、ご自身もコンビニのバイトをされていてあの有名な『コンビニ人間』にも著者個人の経験が生かされているときいていたし、どの小説も世間とは一線を画すタイプの登場人物ばかり出てくるものだから、てっきり村田さんも無表情で孤高でとっつきにくい感じの方なのかと勝手に思っていたんです。(もちろんそれでもOKですが!)
ところが全然!実生活でも独特の世界観はお持ちになりながら、小説の登場人物のように殺伐としたり厭世的になったりするものとはほど遠く、思わずクスッと笑えてしまったり、あーーわかるわかるーー、と、村田さんとお友達との女子会に参加しているばりに頷けちゃったり。なんでやねん!ってなったり。英会話教室のエピソードなんてもう、最高でした。
少なくともエッセイから分かる村田さんは、ものすご〜くチャーミングで面白くて素敵なひとじゃないですか!!あの独特で奇怪な小説陣(注※敬意は込めている)と、エッセイの村田さんが、どうにもこうにも頭の中で結び付かなくて、軽く脳内が混乱する読書体験でした。これを人はギャップ萌えと呼ぶのかもしれない。
村田さんのエッセイは他にもあるそうなので、『となりの脳世界』と『私が食べた本』も近々読んでみたいな〜と、既に楽しみでいっぱいです。
ちなみに村田さん作品を読んだ時のnoteはこちら。
いよいよ2023年もあと半日ですね。のんびりした拙い感想ばかりのnoteですが、本年も読んでくださってありがとうございました。
どなたかの本や映画(映画の話結局ほとんど書いてないけど…笑)を楽しむ足しに、少しでもなれていたら嬉しいです。
ではでは、良いお年をお迎えください⭐️
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