キラキラ✨ひかる 072_20240503
母の更年期
あれは私が24歳ぐらいの頃だっただろうか。
ということは母が50歳手前?
私は自分のことで精一杯だった。
自分が「大人である」という自覚をし、仕事も恋愛も交友関係も趣味も充実していた。
あの頃は若かったから、自分が正しい、他人は間違っていると本気で思っていた。
当然、母親ともぶつかる。
今ではほぼ同じ性質だと認めるが、当時は「こんな女にはなりたくない」と毛嫌いをしていた。
一人で大きくなったと思っていたあの頃、とんだ勘違いやろうだった。
24歳の娘をもつ女。40代後半。50歳を前にして仕事バリバリ。
あなたと妹はとっくに成人しているのだから、好きにすればよい。
中学に入った息子ももう大丈夫。
それよりも私は私のことで精一杯。
「私は私のことで精一杯」な二人の女がぶつかり合う。
今にして思えば24歳の女に勝てる気がしない。
体力も気力も、前途ある若者を前にし、ただただ羨ましい限りだ。
ある時、母が泣いた。
一瞬勝った気がした。
勝ち誇った私を前に、母は狂ったように泣いた。
祖父がそれをなだめた。
娘が理由もなく泣きじゃくっている。赤子のように。
父は家にいなかった気がする。
単身赴任で県外だったような。記憶が曖昧だ。
妹もいなかったような。
とにかく母は一人ぼっちだった。
もともと一人っ子で、甘えん坊。
体も弱かった。
母は泣きながら私に訴えた。
「お母ちゃんだって、お母ちゃんだって、つらいんだから~」
声を絞り出すように、泣きわめいた。
50前の母が泣く。
私には全く想像もできない世界だった。
しかも大人でこんな風に泣くの?
ずーっと泣いていない私には全く理解できない。
はぁ?私が泣かせたわけ?私が悪いわけ?なんなん?
あれが母の更年期の始まりだった、と今になって、そう思う。
情緒が不安定な人を初めて見た。
私の更年期のイメージはあれだ。
私もいつかああなる。
おーこわいこわい。
周りでそろそろ更年期かなぁ~なんて声が聴こえてくる。
私?
どうだろう?
気づけば終わっていた、ということになってくれないかなぁ。
ちなみに母の更年期も知らない間に終わっていた。
2、3年?いやもっと。5年ぐらい辛そうだったな。
「最近、更年期っぽくないね。もう情緒不安定じゃなさそう」
「そうみたい。なんだったんだろうね」
という会話を交わした記憶がある。
流行風邪罹患以降、なんだか調子が元に戻らない。
このまま突入するのか?そうなのか?
などと思ってみる。
泣きわめくときは、PCの前で、noteに気持ちを込めて書く(笑)
そのときは、
うぉんのすけ・・・とうとう・・・と思っていただきたい。
ちなみに今日泣いているのは、4連休ずーっとオンラインスクーリングで部屋に缶詰めになっているからだ。1日目が終了した。まだ3日ある。泣く😭
<1年前の”ほのぼの日記”>
葬式を通じて、親族について熱く語っている。
自分が書いた文章とは思えないな。昨年は心に余裕があったのか。
タイトル画像は、はそやmさんの作品です。「キラキラ✨ひかる」シリーズのために、ボルダリングをするうぉんのすけ、子ども支援をするうぉんのすけをイメージして、オリジナルのものを提供してくださいました。はそやmさん、本当にありがとうございます💗
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