脱出
カビ臭い
いつからここに閉じ込められているだろうか
逃げ道が見つからない
扉の向こうでは確かに音が聞こえる
すぐそこに出口があるというのに
漆黒の闇がボクを覆う
ボクが初めてここに来たとき
全てが整然と並んでいて
ボクにはピッタリの場所だと思ったんだ
埃ひとつない綺麗な環境だった
当初のメンバーはもうほとんど残っていない
彼らがどうやってこの場所から運ばれていったのか知らない
いつのまにか扉が開かなくなった
ボクはこんなところに閉じ込められるために生まれてきたんじゃない
ボクの存在が世の中のために役にたつことを信じて
ここから連れ出してもらうことをただただ願った
あれからどれだけの年月が過ぎただろうか
もうここから出る気力もなくなったある日
突然扉が開かれた
ゆっくりと手が伸びて運ばれた
ボクは脱出に成功した
そしてボクは開かれることなく
箱に入れられて
他の人のものとなった
そこにはボクを手に入れて嬉しそうな笑顔があった
はじめまして。
新しいことを始めると本の量が増える。
読みもしないのに、どんどん本だけが増えていく。
本の購入スピードと読むスピードのアンバランス加減が酷い。
それでもいつか読もうと思って本棚に並べる。
物が増えればスペースをとる。
もう読まない本は自然と出て行かざるを得なくなる。
中には読んでない本・・・の方が圧倒的に多いのが私の大きな問題。
長らく私の本棚に閉じ込められていた本たちよ。
いざ、君を必要とする人のもとへ行きたまへ。
これまでありがとう。読んであげられなくてごめんなさい。
懺悔の気持ち・・・あります。
1ヵ月に1回はインスタントフィクション(1作品)を創ろうと決めている。今月は創作活動がほとんどできなかったな。ギリギリ間に合ってよかった。
<1年前の”種まき日記”>
「敬称」について
私は子どもたちに絶対に「先生」とは言わせない。
できれば名前で呼んでほしいのだが、苗字・・・ちょっと残念。
<2年前の”つれづれ日記”>
フランスパンの短歌、お気に入り。私の中ではっきりとしたイメージが残っているからかもしれない。
それにしてもまだ2年前はコロナと闘っている。あの時は本当に大変だったなぁ。