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心地よい服が、あなたを心地よい場所へ連れて行ってくれる
雨。
書くことが思いつかなかった私は、散歩にでかけた。書きたいことが何か思いつくかもしれないと期待し、スマートフォンも時計も持たず、自宅の鍵だけ持って。
クラゲの形をしたお気に入りの水色の傘を広げて、いつもは娘と一緒に散歩していた道を1人で歩く。娘を連れている時には「かわいいですね」などと近所の人が話しかけてくれることもあるが、今日は私1人なのでそういうこともない。ご近所さんに出会ったときは、不自然に思われないよう「こんにちは」と元気に挨拶をした。先手必勝。ご近所さんも「こんにちは」と返してくれた。
子どもを連れていると散歩をしているのは不自然じゃないのに、私くらいの年齢の大人が1人で散歩をしていると「怪しまれないかな」という不安に駆られてしまうのはなぜだろう。誰だって散歩くらいしてもいいものなはずだ。堂々としていればいいのに、こんな雨の中1人歩いているのはなんだか少しやましい気持ちもしてくる。
クラゲの傘は、2年前に挙げた結婚式の前撮りで小道具として購入したものだ。ポップでかわいらしいビニール製のものなのだが、結構高かった。3本セットだったうちの1本は姪っ子にねだられたために譲り、1本は骨の部分が折れてしまった。今はこの水色1本しか残っていない。
1人で散歩をする時に気をつけていることがある。
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