まず完成させろ。完璧主義より完成主義
完璧主義は失敗のもと
完璧主義のリスク
頑張ってるけど見合った成果が出せていない人をよく目にするが、大抵の場合は完璧主義になってしまっているケースが多い。
完璧主義には次のような特徴がある。
現在取り組んでいることに満足するまで次のステップに進もうとしない
最初から100%のクオリティで完成させようとする
各段階にやたらと時間をかける
教科書やノート、問題集は1ページずつもれなく進めようとする(そして大抵の場合挫折する)
このような傾向がある人は、かなりの時間を無駄にしていると思った方が良い。なぜなら、全体像を知ることなく各段階に固執する傾向があるため、必要のない箇所に過度にこだわってしまうからである。
例えば、あなたはテスト勉強をする際、重要度の高い出題確率の高い問題に習熟する前に教科書の隅に書いてあるような内容を気にしてしまってはいないだろうか?
または、自分が見直すためだけの授業ノートなのに、やけに色使いやレイアウトにあれこれ気を遣っていないだろうか?
思い当たる節がある人は、今日から完成主義になろう。
完成主義は結果的に成果のクオリティが高い
完成主義とは具体的にどのようなものか?
完成主義とは、クオリティにこだわりすぎずまず形にする(完成させる)ことを言います。
クオリティに関しては最終的に求めるものの30%~60%あれば十分かと思います。
ここからが大事で、次に完成したものを改善し、足りない要素などを追加していくことによりクオリティを高める段階があります。何度かブラッシュアップを重ねることで、結果的にクオリティの高いものを作り上げます。
完成主義と完璧主義の比較
ざっくりと次のように考えるとわかりやすいかと思います。
完璧なものにするために必要な要素が100個あるとします。
完全主義では、まずこれらの要素を飛び飛びでいいので1~100まで満遍なく抑えます。その後、足りない要素を後から追加していくイメージです。
これが完璧主義の場合だと要素を1の次は必ず2、その次は3…というように必ず順番通りに抜け漏れなく要素を抑えようとします。
あんまり変わらないのでは?と思った方もいるかもしれないですが、両者には大きな違いがあります。
簡単のため必要な要素を10個としましょう。
完全主義のAさん場合、まず1.2..4…7.8..10のように要素を抑えます。抜け漏れを許してざっくり探索しますが、だいたい1~10の範囲で要素を抑えていけばいいんだな、とあたりがつきます。
つまり、全体像が掴めるんですね。
これが、完璧主義のBさんはAさんと同じ作業で1.2.3.4.5.6…と要素を抑えます。抑えている要素は同じでも、この段階では必要な要素が不確定で15個かもしれないし、50個かもしれないし、100個かもしれないんですよね。
つまり、全体像が掴めていないので進捗具合が把握しづらいんです。
【まとめ】
完璧主義ではなく、完成主義になろう。
完璧を求めるより、まず完成させよう。
物事に取り組む際は、
鳥の目 → 虫の目
マクロ → ミクロ
の順番を意識して作業しよう。