蛍、あの頃の記憶
一年以上の時間がたった
お互いにそれぞれ成長して
”君を傷つけてしまったこと、辛かった時、側にいれなかったことを謝りたい”と連絡があった。
”この一年何度も連絡するか戸惑った”
”誕生日におめでとうと連絡できなかったことが悲しい”
”君を傷つけてしまったのに、こんな軽々しく連絡する勇気がなかった。”
”この一年、何度も君といた日々を思い出した。あの頃が本当に幸せだった。そのエクボがすごく好きだった。”
”今、元気そうで幸せなら僕はとても嬉しい”
私は、あの頃のことを日記に綴っている。
とても愛していたという感情と、何気ない日々の幸せ、疑い、悲しみ苦しみに溢れたノート。読み返すだけであの日々が蘇るほど鮮明な内容。
でも、
沢山のことが積み重なって、自我を忘れて己を傷つけてしまったあの日のページは、
”絶望 悲しみ 苦痛 崩壊”
泣きながら握ったペンで必死に苦しさを表していて、流れ落ちた涙で濡れてしまった紙にはシワができている。あのページを見るたびに、苦しかった想いが込み上げてきて涙が出る。
理由もわからずどん底に落ちてしまったあの時、何がそんなに自分を苦しめているかわからないなかった、でもとにかく辛くて、苦しかった。
必要としている人にそれを理解してもらえなかったことは、私にとんでもない辛さを吹きかけたこと、それをいつまでも忘れられない。
何度も思い返した日々。辛かったという感情と、愛していたという事実が、複雑になりながらも私を成長させた。
あの日々を機会に、他人を理解することの難しさを学んだという彼
甘くほろ苦い思い出を、真剣にも、そして笑い話にもして川辺で話した2時間半。
彼は何度も”あなたに久々に会えて嬉しい”と口にした。
”あ!蛍!”
すごい、私は生まれて始めてみた蛍。綺麗だった。
ところで、そんな話を仲良い友達にしたら、
”蛍ってその光が幸運を招くとか、恋愛成就につながるっていう意味らしいですよ!!!なんかロマンチックですね!!!!”
って、電話越しでもわかるぐらい興奮して教えてくれた。
まあ結果としては、友達に連ドラを見てるようなキュンキュンな反応をしていただけて私は満足です♡