心が弱っていても、笑顔は業務命令です。

心が弱っているときって、世界の音量がやたら大きく感じる。
普段なら流せる何気ない一言が、まるで拡声器で叫ばれたみたいに胸に響いてしまう。

何気ないお客様の表情や先輩の一言。

…え、なんでそんなにダメージ与えてくるの？これ、心のHP削られてるんだけど。

でも私は接客業。
どんなに心がズタズタでも、顔には「今日も元気！」っていうフィルターを貼って、笑顔で「いらっしゃいませ〜！」って言わないといけない。
内心では「早く帰って布団にダイブしたい」と思ってても、顔は完璧なスマイル。もはや女優。主演女優賞、誰かください。

職場は女性が多いから、さらに気遣いのオプション付き。
「機嫌悪そうだな…声かけるタイミング間違えたら詰む」
仕事だけじゃなく、人間関係でもHP管理が必要なこの感じ。もはやリアルなRPG。

でもね、ふと気づくことがある。
無理して作った笑顔でも、誰かの「ありがとう」で少しだけ心がふわっと軽くなる瞬間があるんだ。
お客様が返してくれる笑顔とか、同僚の何気ない「お疲れさま」の一言とか。
それが、小さいけど確かな救いになる。

心が弱っている日は、「今日は60％の笑顔で良し」とか、自分にゆる〜くハードルを下げることにしてる。
完璧じゃなくてもいい。
無理して頑張ってる自分も、ちゃんと偉い。