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たらマヨブロッコリー

今日は朝からバタバタと忙しく、いつもよりずいぶん遅い帰宅になった。裏返しに脱げてしまった靴下をひっくり返すのも億劫なくらい疲れたので、当然、台所に立つ気力などない。こんな時は冷蔵庫に備蓄している非常食、またの名を日々の余り物、の出番。ということで今夜は先日作ったお好み焼き(柔)を再加熱して、一杯ひっかけることにした。

お好み焼き(柔)がなんだか実験ミスによる爆発に巻き込まれたような見た目になっているのは、トースターでゴリゴリに再加熱したため。業火にその身を焼かれ、「ふわふわのやわらかな口当たり」というこいつのアイデンティティーは完全に失われているけれど、これはこれで、なんかチヂミみたいでおいしい。


今日のように、脳汁という脳汁を最後の一滴まで搾り取られるような1日を終えた夜は、マイナスイオン的なものが欲しくなる。深い森の中で霧に包まれながら、しっとりと水気を含んだ空気を存分に吸い込みたい……的な。しかしすでに深夜なので、今すぐ森林浴に出かける訳にもいかない。そこで山盛りのブロッコリーを食べて自分をごまかすことにした。ブロッコリーって凝縮された森ですしね。ドレッシング、ぽん酢、ゴマ油と塩でナムル風……どれも大好きだけれど、今夜は王道のたらこマヨネーズで。茹でおきしておいた一株分を食らい尽くす頃には、身も心もマイナスイオン的なもので満たされた。ごちそうさまでした。明日もがんばろう。


数多ある野菜の中でもブロッコリーは特に好きで、冷蔵庫にはいつも塩ゆでしたものをタッパーに詰めて常備している。正確にカウントしたことはないけれど、おそらく3日に一度のペースでブロッコリーを茹でていると思う。もし自分の墓所に記念樹的なものを植えるとしたら、ぜひともブロッコリーを植えたい(枝豆も捨てがたいですが)。20歳を過ぎるまで「見た目が森みたいでイヤ」という理由で食わず嫌いをしていたのが嘘のように、今では心から愛しています。

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wkn
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