砂肝のアヒージョ
今夜のおつまみ、砂肝のアヒージョ。砂肝は白っぽい部分を削ぎ落として適当に切り込みを入れる。鍋にオリーブ油とにんにくスライス、砂肝、きのこ(今夜はしめじ)、アンチョビ少々、鷹の爪を入れて火にかける。煮たってきたらミニトマト数個とバジルペーストを追加し、砂肝に火が通るまで弱火でじっくり煮込む。クレイジーソルトと黒こしょうで味を整えて、彩りに枝豆を散らしてできあがり。メインである砂肝の、こりこりでモキュッとした歯触りや、噛み締めると溢れだしてくるジューシー肉汁が大変すばらしい、のですが……このメニューの影の主役はずはり、きのこ!砂肝とアンチョビとにんにく、そしてミニトマトの旨みをたっぷりと吸い込んだ繊維質のしっとりとした味わい。ヘルシー食材の代表選手であるきのこが、同じ鍋の中にひととき居合わせた食材たちの魅力を余すことなく身にまとい、がつんとパンチのある濃厚なアテに変身している。じっくり火を通したにんにくスライスも、さながらじゃがいものようなホクホク感がたまらない。ミニトマトはかろうじて球形を保てている、くらいにとろっとろにやわらかくなっていて、野菜とは思えないほど深く甘い。熱々の具材ときんっきんに冷やした白ワイン(スパークリングも狂おしいほどに合う)で永久運動できる一皿。ごちそうさまでし……いや、もう一杯呑もう!
アヒージョは熱々こそ至高なので、今回はオーブンであたためたグラタン皿に盛りつけてみた。かなり時間が経っても熱々をキープしてくれる。が、私のように酔いが回るにつれて手元および危機管理能力がゆるくなる人は、くれぐれも取り扱いにご注意ください。今夜はすでに三回ほど「あぢーっ!」と言っております。いずれソロキャンプでも作るつもりですが、同じことをやらかす未来予想図が鮮明に浮かびます。
残ったオイルでパスタを作るとこれまた至高なのだけれど、すでに胃の容量が「もうお酒しか入らない……」状態になりつつあるので、明日にでも再利用します。もちろんバゲットに熱々のオイルをひたして食べるのも大好きです。ガーリックオイルに炭水化物の組み合わせは、背徳感という名のスパイスが効いて至高オブ至高!夜更けにやらかすと翌日大反省モードになりますけども……(だが後悔はしない。だから痩せない。哀。)
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