いくらサーモン弁当

今日の昼ごはん、いくらサーモン弁当。以前「ばらちらし弁当」「牛カルビ弁当」でも記事にした、地元の和食系割烹料理屋さんのもの。魚屋さん直営なのに、どういうわけかがっつり肉系メニューが手厚いという不思議なお店である。あっもちろん魚系は言わずもがな！の充実ぶりです。そんな中から本日お願いしたいくらサーモン弁当は、すし飯の上にいくらとサーモンとがたっぷりと載せられている。小山のように（という表現が決して大げさでなく）気前よく盛りつけられたいくらのプリプリとした食感、魚卵特有のこくのある塩気と旨み。大ぶりに切られたサーモンはしっかり脂がのっており、口の中でとろけるようにやわらかく甘い。醤油とわさびでいただくそれら海の幸と、絶妙な甘さの厚焼き玉子とのコンビネーション……最高です。おそらく自家製とおぼしきガリは、きりっとした生姜の風味と辛みが存在感抜群で、これと海鮮類を交互にやっていると永久運動できそうな気がしてくる。ああ、どうしてここは職場のデスクなのでしょう。職場でなければ何がなんでもお酒を一緒にいただきますのに……という切なさを噛みしめつつ、熱いほうじ茶と一緒にいただいた。お寿司とほうじ茶の組み合わせも大好きです。ごちそうさまでした。

いくらは常々、「もし宝くじで高額当選したら新品で純白のバスタブいっぱいにいくらを入れていくら風呂をしたい……でもそうすると食べられないから、いくら風呂を撮影するだけに留めて、その後おたまですくって食べたい」と願うほどに大好きな海鮮のひとつ。でもいくら(というか魚卵系・ナマモノ系)って結構好き嫌いが分かれる食材ですよね。

で、たまにお寿司屋さんとかでいくら好き派がいくら嫌い派に「こんな旨いもの食べられないなんて、人生損してるねー」なんてぶちかましてる場面に遭遇してしまうと、もうそのいくら好き派の皿からすべてのいくらを奪い取って自分の口に押し込みたい衝動にかられてしまう。

あのなあ食の好みってのはみんな違ってみんないいものなんだよ好き嫌いがあったって元気に生きてられればそれでいいんだよ！好き嫌いひとつ取って他人様の人生を語るなんて一体何様なんだよお前はだいたい人１人の人生を損得とかいうみみっちいカテゴリーで断ずるような奴にこの麗しく輝く海の宝石はふさわしくない今すぐ全部よこせッあとそちらのいくら苦手な方もしご迷惑でなければ私の皿にあるやつでお好きなネタとあなたのいくらとりかえっこしませんか？

みたいなことを2.5秒くらいの間に考えます。いくらを愛する者ならば、その心も丸くやわらかであってほしいのです。そう、いくらのように……(自省を込めて)。