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たけのこメンマ

今夜のおつまみ、たけのこメンマ。下茹でしたたけのこを適当な厚みで一口大に切り、フライパンで熱したたっぷりのごま油でさっと炒める。たけのこに油が回ったところで、料理酒と鶏がらスープの素、砂糖、みりんを加えて炒め煮していく。この段階では「ちょっと甘みが強すぎるかなー」くらいの甘しょっぱさで調整しておく。水分が半分くらいに減ってきたら、コチュジャンとオイスターソース、そして食べるラー油(親友お手製のもの)を追加して、焦げ付かないように注意しながらさらに炒めていく。水分がほぼ飛びきったらできあがり。

知人から「少しで悪いけど、今年の初物だよ」と小ぶりのたけのこを頂戴したので、さっそくメンマに加工しました。ありがたいことにちゃんと下処理済みのものを届けてくだすった……!圧倒的感謝っ……!!


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何しろご自分の敷地内で毎年たけのこ掘りをなさっている、たけのこマスターによる下処理。絶妙なちょい固仕上げで届いたので、その後がっつり炒め煮しても心地よい歯触りがちゃんと残り、コリコリの食感が楽しめる。中華系調味料たちの共演により、こってりとした甘じょっぱさに染まりながらも、掘りたてたけのこ特有のえぐみはちゃんと残っているのがうれしい。じきにやって来る初夏を予感させてくれる香りと、甘辛味、そしてその後から追いかけてくるぴりりとした刺激的な……刺激、的な…………


かっ……辛っ。

ぴりりっていうか、オラなんかビリビリすっぞ!!


……ちょっと、親友特製食べるラー油をぶっこみ過ぎたようです。いや、めちゃくちゃおいしいんだけど、辛い。三切れでごはん一膳イケそうなくらいのディープインパクト。くどいよーですが本当においしいんですよ、こってり甘辛で。でも後追いの辛さが予想以上のパンチ力で攻めこんできてますなう。さっきから食卓に汗の雫がいくつも落ちて、まあなんてすてきな水玉模様……。


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こちらがその親友特製食べラーです。ご覧ください、色調補正を施した上でのこのどす黒さ。ラー油って赤かったよね……?

(何とか赤さを出そうと明度調整したら後ろの景色がみんな白飛びしたんで諦めました)


以前「ベリータルト」で書いた親友は、スイーツ大好き乙女☆と激辛大好き魔人という、相反するふたつの属性を持つ魔性の女。スイーツのみならず、日々のお惣菜もちょっと手の込んだおもてなしメニューも、そしてこういう調味料系に至るまで、彼女の作るものは本当にどれもおいしいんですが、何しろ激辛という修羅のコンテンツをこよなく愛するど変た……ユニークな嗜好のオーナーゆえ、その手のお手製品が放つ火力が重火器系レベルなのをうっかり失念しておりました。発汗が止まらなくて「あっ、滝行帰りですか?」状態。このままだと口の中が焼け野原になる。明日の朝にはぺんぺん草も生えない不毛の大地化してたりして……。ごちそうさまでヒーた。


今回は食べラーを使ったけれど(桃屋さんのやつを使う時もあります。これもまたヨシ)、鷹の爪を使ってもおいしく仕上がる。辛み成分抜きで作っても、甘じょっぱさでごはんがすすむくんです。和風出汁によるたけのこごはんや煮物も大好きで、毎年必ず楽しませてもらうけれど、お酒に合わせるならこのがっつりこってり中華味を推したい。



そろそろ地元の地場産直売センターにも、いい顔のたけのこが並び始める時期。ここ数年、ゴールデンウィークにはたけのこをどっさり仕入れてきて、このメンマを大量生産して冷凍庫に保存する習慣になっている。冷凍後半年くらいはおいしくいただけるので、今年もたくさん作ろうと思います。でも次回は、食べラーもうちょっと控えめにしよっと……。

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