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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~

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火星へ向かった少年と少女の物語 そしてネオ・シャンハイの人たちの顛末
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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ あらすじ

 2287年7月、8歳のボクは、選抜された5%の移住者の一員として、火星へ向かうべく地球…

WK2013
2か月前

星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ あとがき

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 再度になりますが、第6部のテーマソングで…

WK2013
2か月前

星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第106章 昼下が…

 2303年4月6日、いったん部屋に落ち着いたミユキはしばらく仮眠をとり、夕方から高儷(…

WK2013
2か月前
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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第105章 亡くな…

 ママが亡くなっても、時は止まらない。  亡くなった日の翌日に、火星のミユキはアカデミー…

WK2013
2か月前
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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第104章 ネオ・…

 年が明けて2300年6月。14日のママの誕生日に「おめでとう」のMATESを送ったら、…

WK2013
2か月前

星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第103章 大事な…

「お昼ご飯を頼みましょうか」とママ。  時計は11時を回っていた。ママはカフェテリアにコ…

WK2013
2か月前

星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第102章 地球、ママ、ネオ・シャンハイの人たち

 2299年5月2日。調査ミッションのメンバーを乗せたスペースプレインがネオ・トウキョウのターミナルに着陸した。  ネオ・トウキョウへの登録手続きとMPワクチンの接種が行われる。第四次世界大戦では生物兵器が大量に使われた。閉鎖されたレフュージの空間で、厄介な病原体が起こす疾病の発症と流行を防止する目的で、MPワクチンは、レフュージの開設以来ずっと接種されてきたものだ。効果は10年で、少なくとも10年に1回は接種する必要がある。  手続きを終えると、さっそくママとミユキにMAT

星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第101章 そして…

 2月24日の朝、副区長さんが立ち会って、ボクの部屋の認証解除処理がされた。  ミユキと…

WK2013
2か月前
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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第100章 星座の…

 年が明けて早々の2298年の1月2日、18歳のボクは、連邦の「地球調査ミッション」にア…

WK2013
2か月前

星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第99章 恋愛カウ…

 ホシノ・ミユキは、ピアノひとすじのストイックな少女だった。小柄で、学校のクラスでも特に…

WK2013
2か月前
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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第98章 ピアノの…

 2295年の7月に、ボクはアカデミーの前期課程に入学した。ミユキがピアノのレッスンに通…

WK2013
2か月前

星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第97章 ボクの計…

 11月になった。  ニシノ・アンナ先生から、「火星から地球に派遣される要員について決ま…

WK2013
2か月前
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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第96章 大陸の街…

 突然のことだった。  アーウィンのおじさんからの、そのメッセージがきたのは、8月の12…

WK2013
2か月前
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星座の先のエピローグ ~生き残されし彼女たちの顛末 第6部~ 第95章 チビっ子

 初めて出会った時点で、もうすぐ7歳になろうかとするミユキの身長は、やっと110センチ。8歳になったばかりのボクより25センチ低くて、ニッポン人7歳女子の平均身長よりも10センチ低かった。  そんなミユキのことを、ボクは時々「チビっ子」と呼んだ。あるときはふざけて、あるときはさりげなく。  ボクが「チビっ子」と呼ぶと、ミユキは怒る。怒った表情を作るのが苦手な彼女は、その薄い唇をとんがらせて、精一杯怒りの意思表示をする。  でも本当は、ボクは敬意を込めて「チビっ子」と呼んでいる