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海をゆく「のは男?女?」海尾の記憶はどこへゆく?

男と生まれ 海をゆく

女性差別を堂々とnoteで
展開しようと思っている
わけではありません。
 
海上自衛隊歌の歌い出し・・・でした。
顛末は以下のとおり


女性の活躍に様々な障壁が日本社会・・・


いや、正確に申せば・・・小生が訪問し
わずか30ヵ国のどこでも・・・
日本に限らず※世界中に存在しておりました。

※特にミドルイースト方面では女性の立場は・・・


海上自衛隊は 1974年から女性自衛官を登用しています。

その歴史はおよそ50年です。
最初は通信や経理といった限定職種で
年間の採用者数は100名以下でした。

国防の中枢を担う人材を供給する防大では
1995年まで女子学生を採用していませんでした。

女性活躍という面で自衛隊は後進的と
烙印を押されていた訳です。 

♬男と生まれ 海をゆく♬

という歌詞は『海をゆく』という
海上自衛隊歌の歌いだしです。
海上警備隊が発足した1952年から
隊員が終業式等で斉唱する曲です。

『隊歌訓練』という新入隊員の
シゴキ場面では声が枯れるまで歌いました。

私が入隊した横須賀教育隊は
平成以前は海上自衛隊で女性が
唯一入隊できる教育機関であり
初任の婦人自衛官※も当たり前のように
♪男と生まれ ・・・♪と歌っていました。

※当時は女性自衛官の正式名称が婦人自衛官でした。

改めて考えてみると随分失礼な話です

当時は女性の艦艇乗組員は一人もおらず
誰も違和感がなかったのでしょう。

海上自衛隊に限らず
「女性登用」が海上の現業職に
壁を閉ざしていたそんな時代です。

平成5年から曹候学生の部隊実習と
補給長という経補職域の女性自衛官が
艦艇に乗り組む事になりました。
練習艦やまぐも、まきぐもが所属する
練習艦隊の司令部に勤務していた小官は
女性初の艦艇乗員のほとんどの方を
存じ上げております。

小官自身もやまぐも、まきぐもの廃艦後
練習艦に種別変更されたみねぐもに乗っていたので
曹候学生の部隊実習の指導官・・・
というほど大げさなものではありませんが
先輩として部隊実習をサポートしました。
 

時間の経過は「年年歳歳」


既に30年経過し・・・
若者は中年に中年は老人へ変化します。

当時実習員であった女性自衛官は、
すでにベテラン隊員となりました。
たくさんの後輩を育てた優秀な指導者となった
彼女たちも定年の年齢が刻々と迫っております。

海上自衛隊創設50年となった2004年


艦艇勤務の女性自衛官が多数存在する
現状を慮ったおもんぱかったのか
 
♪明け空告げる海をゆく♪
と歌詞自体が変更になりました。
それまでの
♪男と生まれ 海をゆく♪
はお蔵入りとなり滅多に日の目を見ることはありません。

女性の艦長まで存在する時代に


♪男と生まれ ・・・♪ はそぐわないでしょう。

新しい『海をゆく』の歌詞は
小官も当然覚えました・・・・が
20代前半の記憶力を
退化が「みゃくみゃく」と絶賛進行中の
大脳皮質では太刀打ちが困難です。

新しい方の歌詞は
「きれいさっぱり」記憶からデリートされました。
歌詞カードをカンニングしても
怪しい箇所が多数存在し・・・

大声を張り上げて・・・・
隣の隊舎屋上で待っている教官が
「赤い信号旗」※を大きく振ってくれないレベルです。

※隊歌訓練は遠く離れた場所にいる教官が
「十分に聞こえた」と旗を振るまで
おわりません。
脳の退化対処訓練を実施する年齢では
合格はおぼつきません。


三つ子の魂ではありません。


22歳の魂・・・(22歳ダマシ?)でシゴカレ
沁みついた記憶はしっかりと
歌詞を暗唱できほど・・・
九九と同じように覚えているのに・・・

新しい記憶ほど先に消去されているのは
まことに不思議な現象です。

ボケると昔の記憶は鮮明なのに

昨日の晩御飯のおかずを覚えられないといいます。
脳細胞は着々と崩壊しているようで
海上自衛隊での辛い記憶は全部忘れ
『海は天国だった』
とのたまう日もそんなに遠い未来ではない・・・

おそらく明後日くらいには
noteに『海自は天国』と
記事を書いているでしょう。 

『母なる海』

と言われます
海洋こそが生命の源です。
日本にとって大事な『海』を守るのは
当然ですが
♬我ら♬
だけではありません。
 
今日も海をゆく後輩諸官の御安航を祈念します。

私の微かな記憶力が絶滅する前に
記事にしないと
すべて「水のあわ」として
消滅しそうです。

海尾程度に・・・
もともと適当に記憶しかしていない状態で
記憶力が復活する方法をご存じの方は
ご一報いただければ幸いです。 
 
 
 海をゆく(旧歌詞)
 
男と生まれ 海をゆく 若い命の血は燃える
薫れ桜よ黒潮に 備え揺るがぬ旗じるし
おお選ばれた海上自衛隊じえいたい 海を守るわれら
 
怒涛よ騒げ 雲も鳴れ 力くろがねたじろがず
常に鍛えてたくましく 越える苦難の雨嵐
おお灼熱の海上自衛隊じえいたい 海を守るわれら
 
紅の意気 昼も夜も 重い使命に滾りたつ
みどり清しいあの山河 永久の栄えをただ祈る
おお国担う海上自衛隊じえいたい 海を守るわれら
 
 海をゆく(現歌詞)
 
明け空告げる海をゆく 歓喜湧き立つ朝ぼらけ
備え堅めて高らかに 今ぞ新たな陽が昇る
おお堂々の海上自衛隊じえいたい 海を守る我等
 
黒潮薫る旗風に 映える使命の若桜
熱い力の意気燃えて 凌ぐ波濤はとうは虹と咲く
おお精鋭の海上自衛隊じえいたい 海を守る我等
 
絆に結ぶ伝統の 誇り支えるこの山河
永久の平和を祈りつつ 祖国くにの明日を担うため
おお栄光の海上自衛隊じえいたい 海を守る我等

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