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お客様を神様から引きずり降ろすのは👉ワタシ?

この話は事実を脚色した架空の話です

とある地方都市の回転寿司店で
夕方指定の持ちかえり商品をドライブスルーした
お客さんが血相変えて店内へ・・・
客「どうゆういうこと」
店員「お客様どういたしましたか?」
客「ポテトフライが冷めているし・・・
 調理時間が45分も前じゃない!
 ふざけているの!私をバカにしているの!」
店員「申し訳ございません・・・夕方の忙しい時間帯は、揚げ物などのお持ち帰り商品は少し早い時間に作る場合もあります。本日は夏休み中でお持ち帰りの
ご注文が多いため時間順に準備させていただいております。」
客「客にまずいモノ喰わせて平気なの!作り直しなさいよ!」
店員「承知いたしました!少々お時間をいただきたいのですがよろしいですか?」
客「さっさと作ってよ!忙しいんだから・・・
こんな店もう利用しないから!!」

さて・・・この会話皆さんはどうお考えですか!

以前から記事で申し上げている通り
小生は「炎上狙いではありません!」※

※炎上するにも露出が必要で・・・
 だれも読まない記事は炎上すら無縁です。


ただし・・・・
長らく食品の材料調達や、原価計算に関わったものとして・・・また調理師としての立場で・・・
「店側に心情が若干傾く・・・その傾向はあります。」

商売は三方一両得です。


モリタクさんがいつもラジオで
「株なんて損の押し付け合い!」
「自分は7月12日に全部売って儲けたが
損をするのは皆さん・・・」

そんな考えには同調しかねます。

株の例えで申し訳ありませんが
「モリタクの売った株を買った人が
必ず損を押し付けられる」
・・・という事実は

「自分は得をする人・・・自分が得をすれば
誰か必ず損をする人が発生する。」

本当にそうでしょうか?


株式市場は信用創造で成り立つ世界です。
株に限らず「日本円」をモリタクさんも
含めた世界中の人が信用しなくなったら・・・
「円の価値は失われます」

モリタクさんが「儲かったはずの円貨」
の価値が暴落すれば・・・
株式市場も暴落し・・・
彼の株を買った人は大損するでしょう。

モリタクさんが「株はバブルだ!」と言っているのは
「円の価値は紙屑になる」と言っているのと
同義語です。
経済評論家を自称する方が気付いていないのは
滑稽です。

紙切れになるのは債券や株券だけではなく
「日本円」そのものであり・・・


信用創造が破綻している国の貨幣なんて無価値に
なります。

そんなに信用できない貨幣をいくら増やしたところで
なんの価値があるのでしょうか?

「バブルの崩壊は・・・円の価値が毀損することです」
モリタクさんの言う通り・・・
株式の価値が10分の1になるとは・・・
「日本の企業価値が10分の1になるということです」

株式市場や外為市場に乱高下はつきものです・・・

しかし「乱下~ゲェではない」のです・・・

「あがりさがり」のあるのが市場です。


「価格を統制しないのが市場」本来の原則

「売り手と買い手の双方で決める=有償双務契約」

が成立するのが市場です。

「モリタクの買った株が更に上がって・・・儲かる確率」
は5分です・・・ただし
「長期間持ち続ければその確率は更に上がります」

「有償双務契約」という当たり前の原則がわからないと

冒頭の客の「・・・!忙しいんだから・・・
こんな店もう利用しないから!!」

という客が
「自分だけが・・・時間や値段・商品の品質など
本来双方の利益となるべき契約行為=商品の売買で・・・
得をしたい!」
とカスハラモドキを演じているのと同じです。

お店にとっては売り上げが上がることは重要な事

ですが
「他のお客様の注文を後回しにして・・・一人の客だけを
優遇する」
それは・・・望まない事です。


「街のパン屋さんのパンは美味しいけど高い」

「製パンメーカーのパンは安いけど美味しくない」

これは事実でしょうか?
街のパン屋さんのパンが高い理由は
製造コストや利益構造が原因です。

パンの味が良いから値段が高い面を
すべて否定はしませんが・・・

製パンメーカーのパンが
「安くておいしい」
という事実を否定する理由もありません。

製パンメーカーは
「慈善事業で安いパンを売っている」わけではありません。

街のパン屋さんは
「暴利をむさぼるため高いパンを売っている」
それも間違いです。

製造規模が大きくなれば・・・
「時間」というコストや「原材料費の低減」という
規模のメリットが働き・・・
結果として安くて安定した品質のパンが製造できるのです。

街のパン屋さんは
労働というコストや「原材料費の価格」という面で
大手のパンメーカーには到底太刀打ちできません。

しかし「ニーズの汲み上げ」
「ニッチな客層」をしっかりと把握していれば・・・
「パンの売り上げから市場希望に応じた利潤」
を得られるわけです。

お寿司も同じです・・・

「久兵衛」のような一流店と
大手回転ずしチェーンの品質は
「値段ほど差がある」
というのは
あくまでも受け手の価値が決める事です。

高級寿司店は「回転寿司」では得られない満足感を提供して高額なお寿司を売ることが可能になります。
「寿司ネタは回転寿司とは全く別のネタ」
かと言えば・・・
若干高級な素材が大いにせよ
ネタの品質は値段ほど差がありません。

大手の回転ずしチェーン店は

「規模のメリットと労働コスト」
フル活用して
安くて美味しい寿司を提供する。
高級寿司店は暴利をむさぼっている訳では
決してありません。

出店経費や維持費、
規模のメリットを享受できないためにかかるコスト・・・
すみわけが行われているのは「パンやさん」と同じです。

一流寿司店で
ポテトフライの持ちかえりができるのか?

疑問はありますが
冒頭の客が同じ文句を言ったらどうなるか
「御代はいりませんが
お客様は当店を以後ご利用なさらないでください」

となるのが普通の場合だと思います。

有償双務契約とは難しそうなことばですが
「三方一両得」と同じ意味です。

「お金を払うから客がエライ」訳でもないし・・・
「高級な寿司を提供するから店が威丈高」では
いくら高級店でも先が知れています。

美味しい寿司が食べれるのは
「利用するお客様がいて店が維持できるから」
「良心的な価格でお寿司を提供してくれるから
美味しい料理が食べられる」

その意識を失ったら
「客失格」
「商売人失格」です。

どちらにも
「威張って文句を言う資格なんてありません」

ただし契約行為なので
「正当な対価の支払い」
「正しい商品」を提供する義務が
お互いに生じます。

「どちらかが一方的に利益を得る」

関係は・・・長続きしません。

日本国で日本語で本を書いて・・・
収入を得ているのに
「日本はもう終わっている・・・
株式はすべて紙屑になる」

どんな思想信条でも
「自由に発言できる日本です」・・・が

ラジオや本の出版で影響力を行使できる立場である人間が・・・

「自分は儲かったが早く株は売ってしまわないと損をする!」
という発言を信用すれば・・・
「5割の人は得をして・・・5割の人は損をする」

結果的には自己責任ですが
「誰かの意見が書いた本を買って」
信じてその行動をとったなら
「有償双務契約」
売り手としての責任が生じています。
たとえ
「株価は上がり下がりするもので
投資は自己責任で・・・」

と注意が書いてあっても責任は免れないのです。

「商行為は信義誠実の原則」
から逃れられないからです。

「自分は儲かった!」とモリタクさんが
発言しなければ・・・
信義不誠実とはなりませんが
そこが彼の詰めの甘さだと感じる次第です。
「彼の本を信じるから本を買う読者がいる」
その点に謙虚になる必要があると感じます。

日本にインバウンドが押し寄せる理由も

「お客様は神様です」思想によって
「客人をもてなす文化」が魅力的だからでしょう。
物価が安いだけなら・・・
そんな国は他にもたくさんあります。

回転寿司が一番忙しい時間に
「ポテトが冷めていた」という客に
「二度とくるな!」と出禁を宣言するのは簡単ですが・・・

そうすると
「お客様は神様ではない」と
宣言するのに等しい・・・

「得をするのは自分だけ」という思想を改め
「ポテトが冷めていたなら・・・
オーブンで130℃10分焼く」

そうすれば揚げたてより・・・
水分が飛んで更に美味しい
フライドポテトが食べられる!

それを知っていれば・・・
立場の弱い店員さんへ捨て台詞をはいて・・・
自分の深層意識に傷をつける必要もなくなります。

モリタクさんも・・・
病気で大変でしょうが
信用して本を買ってくれる人がいる以上は
「このポイントでどれだけ得をした」
「誰も持っていないおもちゃで・・・」

という軽挙に走るばかりではなく

「日本の現代医学はこれほど進んでいる」
そんな本を書いて・・・
ガンで苦しんでいる多くの庶民に
希望を与えて欲しいものです。

小生のような負け犬以前の遠吠えでは
影響力は全くなく
炎上すら無縁ですが
「三方一両得」の精神を忘れず・・・
冷めたポテトと言われない人間になりたいものです。


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